SEMIPEARL>


小西六の名機、セミパールの残骸を古道具屋で発見した。皮ははげ、蛇腹は指が入るほど破れている。シャッターなど 動くはずも無い。その店で他のものは買ったがこれは二度ともパスした。
しかし売れ残ってぼろぼろの名機が可哀想で仕方なく手に入れた。





幸い、レンズは磨いたら何とか使えそうだ。シャッターは清掃と注油で息を吹き返した。
こうなると蛇腹と外観が問題だ。蛇腹は中に折り込んでフイルムゲートでとめる構造で、交換するには ばらすしかないが、ちょうど良い皮が無いので、黒ビニールで徹底的に強化した。
それでもプラネタリウムのようなので、ゴム系の接着剤を塗り、そこにコピー機の廃棄トナーをつけるという 荒業に出た。その結果、何とか穴はふさがったようだ。


外観は必殺「さびチェンジ」を使う。皮をすべてはぎたいが、名前の部分を捨てたくない。 そこでさびチェンジは水性塗料でもあるのを利用し、ざっとでこぼこを直したあとにすべて 塗ってみた。



これは乾くと透明になり、赤さびの部分は黒さびに変えて安定化するものだが、うまくいった。
乾燥後、人口皮革を破れた部分に張って一応完成とした。





まあ何とか見られる外観になったのは確かだ。よく見られてほしいというレベルではない。
使えれば勝ちだろうと試写に向かった。しかし・・・・・・・
《試写》

定番の田子浦港でのショットだが、見事な光線引きである。ピントも怪しい。






周りのモルトを直して再挑戦する。蛇腹があまりひどいので、周りのことを気にし無すぎたと反省した。

このカメラのレンズの実力は定評あるところなので、プレスカメラにレンズのみ取り付けて試写する予定だ。 レンズの評価をされたい向きはしばしお待ちあれ。



KONICA C35 MF

ジャンクまとめて17台の中にあったと思う。思うと言うのは確証がないからだ。それだけ期待が薄かったのは 確かだが、試写後には意見が変わった。非常に良くできたカメラだ。この時代のコニカは裏切られることが無い。




見た時は不動だったが電池ボックスの端子の腐食のみで、レストアといえるほどではない。
多少回転が弱い感じだがしっかり動いた。

と言うわけで試写したのだが、田子浦港での試写が良かったので、急遽HPVの方に掲載した。
ご覧になる方は下記のリンクから飛んでいただきたい。

消えるフェリーへ

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