PRIMOFLEX>


ジャンク17台セットの端のほうにこれが写っていたので落札した。しかしひどいボロなので、他のすぐ動くカメラに 先を越された。
このカメラは始めてではない。30年近い前にもらったのだが、一度写したかどうかでバラバラにされ、部品にしてしまった記憶がある。それほど写るとは思わなかったのだろう。

今回は反省を込めてのレストアだが、”評判どおり、できが悪い”ので困った。

症状は、シャッター固着・フォカーシング不能・巻上げカウンター作動せず・固定ネジの底が抜けて光漏れ・ファインダー何も見えず、その他である。
普通なら速攻で部品取り用だが、昔のこともあり何とかしようと挑戦した。





シャッターはごらん通りの悲しいほどシンプルなもの。掃除ですぐ生き返った。問題はピント調節で、黄色の円内にある勾玉カムの周りには恐ろしいほどグリスが固まっていて、これで動くはずも無く、CRCとドライバーでのお掃除となった。



フイルムカウンター部も完全に固着、ばらして清掃して何とか動くようになった。



内部も汚い。底部の三脚ネジ穴はなぜか貫通している。清掃と両面テープで処理した。



ミラーもひどく汚れていたが、幸い腐食ではなく、何とか使えるレベルになった。



両側の皮は剥がさざるを得ず、まだ何か不都合があるかもしれないと、そのままで先に試写することにした。


《試写》

あまり期待できるコンディションではないので、モノクロでざっと撮った。使い勝手は特に異常なし。
どうせ私はファインダーは目安なので多少暗いことは気にならなかった。この試写の半分はファインダーを使っていない。大体その辺、に向けてキャンディッドである。















逆光では明らかな内面反射がある。これを対策すればまあ使えそうだ。ピントは再調整する必要がありそうだ。
しかし、元のレベルを考えれば大成功と言えよう。

これで昔の借りが少しは返せたのだろうか。

MAMIYA 35S?

名前に?がついているのは正確な型式がまだ不明だからだ。HIROA師匠に問い合わせ中である。

☆亜哉さんからフォローあり。正式名はマミヤ・ルビーF2.8だそうです。ありがとう亜哉さん。

私にとってマミヤ35シリーズは縁が深い。最初のカメラだからそんな思い入れがあるのかもしれない。
特に壊れたところは無いが、カビやほこりの入ったレンズがうまくばらせない。まあ写るだろうとレストアは 後にして、試写に走った。



35o距離計連動式で、前球回転のマミヤ-セコール48ミリF2.8と平凡なスペック。明るさからも 廉価版だろう。セレン式追針合致式の露出計はしっかり作動している。


《試写》


霧ではない。フレアーでこうなっている。やはり駄目だったかと後悔した。



ちょっと変わった色だがそこそこ描写している。評価が変わった。



やっぱりフレアーだ。



ところがこの描写。巡航では問題無しなのだ。



やっぱりフレアーっぽい。



順光ではしっかりしている。ボケも良い。

これはなかなか写るので、手抜きしないでばらすことにする。



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