Argus Argoflex Seventy-five

前回のフルヴューに続く、620カメラだ。これもジャンクセットのおまけについてきて、長い間放置されていたが、 かわいそうなので試写することにした。シャッターはギロチンの単速で、タイムありのセルフコッキングが便利だ。 裏蓋留め金具が壊れているが、ガムテープで押さえて、試写することにした。



ベークライトのボディーは小さく軽いが、ストラップ掛けがない。ケースにもついていないのはなぜか、不思議だ。

《試写》

田子浦港で写したが、そこで作業していた砂利運搬船に乗せてもらうことができた。
そこで、試写はすべてHPVの「消えるカーフェリー」の項に回したので、そちらをごらんいただきたい。
なお、フイルムはT-Maxを使った。

見る方は次のリンクで。

HPVへ

WALTZFLEX
フィルターや写真用を手広く扱ったワルツ社の二眼レフ、ワルツフレックス。レンズはSコミナーで定番どおりF3.5、75mmがついている。JFCのHIROAさんとコンバートしたものだ。

既にHIROAさんがレストアしてあるので、レンズやシャッターなど機能部は完全なので、剥がされている皮を代用品で張るのと、外観全体をきれいにした。機械的にはなかなか良くできている。

機能が完全だと思ったら、どうも巻き上げがまたトラブルになった。この手のカウンターは非常に簡単な構造だかせっかく皮を張ったのにまた剥がすのも面倒なので、背中に穴をあけ、赤窓式に改良(改悪?)してしまった。 売るつもりは無いからこれで完璧だ(<どこが完璧だ)



さて試写に出かけたのだが、すべてモノクロである。例によって田子浦港なので、試写の結果はHPVの「消えるカーフェリー」に入れた。

内面反射はあるがなかなかしっかりした画像だ。カラーも近日続編として続けて掲載する予定。

《試写のページに行く》


MINOLTA A.2 ミノルタA.2は上から見ると楕円形で、まるでタンクのようだ。このシリーズ独特の形で人気がある。
巻き上げレバーが折れたジャンクだが、それ以外はしっかりしたもので、JFCの仲間と相乗りでオークションにて手に入れた。



折れたレバーは幸い裏が軽量化のために空洞なので、ドリルで目クラ穴を開けてステンレス棒を通し、エポキシ接着剤で固めた。後ろ側には2ミリのアルミ板で補強したから二度と折れることは無いだろう。
また、よく見るとアクセサリーシューが傾いている。上から過大な力で押された、つまり落として押されたらしいのでここは板金した。平らな台に固定し、裏に厚い皮を当ててその上からハンマーで叩いた。こうすれば叩いた跡が残らず、全体を押し出すのには安全だ。

ここで困ったことが起こった。巻き上げレバーのバックテンション用のバネが「ビヨヨヨ~~~ン」だ。
何とか戻して軍幹部をはめようとすると戻ってしまう。すったもんだでいろいろ工夫して、上から押さえながら何とか収めることができた。非常に良くできた内部構造だが、この部分だけはいただけない。





これで完成と相成った。すぐに試写に向かうことにした。



《試写》

これも「消えたカーフェリー」編に入れた。画像は鮮明発色もよく、とても50年経つカメラのものではない。現代のレンズと比較しても十分勝てる。あらためてロッコールのすばらしさを感じた。

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FIRSTFLEX
四畳半メーカーの二眼レフ、ファーストフレックス。特徴は透過式のスポーツファインダーだろう。あまり意味のあるデバイスではないが、確かに向こうは見える。ただし、昼間のみしかつかえない。暗すぎるので。



全パーツ、まさにブリキ製だ。かみ合わせの精度など相当ずれている。


シャッターは裏からリンクしている。セルフも無いので空っぽに近いシャッターだから故障もしにくいだろう。



簡単なお化粧直しで外観は蘇った。問題はビューレンズのピントが狂っているのだがリングがどうにも外れない。 ハンマーで叩くと言う荒業でもびくともしないので、テイクレンズをずれにあわせた。よってこのカメラは無限遠より2センチ近く回ってしまうが仕方ない。
先ずは試写にでかけた。例によってカーフェリー編に飛ぶと見られるのでリンクからどうぞ。


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