Franke & Heidecke ROLLEICORD

お独逸カメラ、ローライコード。落下品の超ジャンクとしてオークションに出た。これに入札する数寄者は私だけだったので、スタート価格で入手した。そうでなかったら私のような貧乏人にはこのカメラも一生円が無かっただろう(怪鳥用の言い訳!)。

さて状況は悲惨だ。だいぶ高いところから落としたらしく、裏ブタは開閉不能なほど変形、レンズ周りも一部破損、ファインダーは開かない。



もちろん(?)シャッターは低速が出ない。しかしレンズがきれいで、ピント調節できるから、使えるようになると信じて板金屋である。

結果はまあまあだと思っている。少なくとも使える!



要するに叩きだし+接着+塗装=ポロでも動く・ただし保障なし

《試写》

ボックステンゴールと同時だった。さて比較はどうだろうか。



私としてはさすがだと思う。細かいところまでしっかり解像している。使いやすいコントラストだ。定評は嘘ではないと思った。国産はこれを超えるべく目指したのだとわかった。


リバーサルはプロビア、シャッターが多少遅れるだろうと露出を控えたので、アンダーが多かった。結果としては何も問題なかったわけだ。



三枚玉教の峠月さん、「ローライ庵」の庵主さんのお勧め三枚玉だけのことはある。あまりコメントする必要は無いが、それぞれの場面で的確に被写体を捉えてくれると感じた。




Lyraflex

ライラフレックスは戦前からのメーカーらしい。ご紹介するのは戦後型だが大問題ありである。シャッターが壊れていたのだが、これがひどい。
部品がボロボロぐにゃぐにゃなのだ。どうも引っかかったシャッターを無理にチャージしようとして壊したらしい。おまけにスローガバナーへのリンクの根元の専用段つきネジをなくして代用品を入れてあった。何とか形を修復したが、部品は無いので思い切って最高速単独にした。将来部品が見つかれば直すということにして、ともかく写るようにはしたかったのだ。推測1/200秒の単速シャッターになったが、幸い絞りは使えるので、トライを入れれば結構使えるのでこれで試写に望んだ。



ファインダーのプラスチックはピントを見やすくするものらしいが、ほとんど役に立たなかった。

《試写》

例によって広見公園にて写してみた。



コントラストは低いが、意外にしっかり写っている。これは拾い物かもしれない。
全て1/200秒なのだから、絞りでコントロールしたが、それほど苦労ではなかった。最近、単速のカメラをいろいろ扱っている性かもしれない。撮影はわずか15分なので被写体選びについてはご容赦願いたい。



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