ALPENFLEX_Z

ライラに続けてB級二眼レフ、アルペンフレックスだ。昭和30年代に消えていったメーカーだそうだが、基本的な機能はよくあるもので、取り立てて特徴は無い。しいて言えば長野県で作られアルプスにちなんだ名前なのでネームプレートが山の形をしている。

裏ブタが外れ、フイルム押さえが片方無くなっていた。これは手持ちを加工して対処し、全体に非常に汚かったので清掃した。幸いシャッターは生きていたのでこのまま試写に及ぶ。ファインダーが極端に暗くて苦労した。ほとんど目測の撮影だった。ミラーがほとんど摺りガラス状態になっていたからだ。


《後日談》

試写と同じタイミングで、レンジファインダーにこのカメラを探しているJiroさんの記事が投稿された。Jiroさんのお父上は、かつて八陽光学を創設されたお一人だそうで、すでに他界されているが、記念に手元に残っていないアルペンフレックスを探していらっしゃるとの事。

私は高齢ながらまだ父が健在なので、このお話に「アルペンフレックスがあるべき場所」だと感じた。私のところではいろいろなカメラに埋もれて肩身を狭くしていると思うので、役に立てていただきたいと送った。





Jiroさんの会社に立派に飾られている姿だ。心なしか私のところより輝いて見える(当然だろう、我が家は汚いから・笑)



お礼のお手紙である。もうそろそろ時効なので掲載させていただこう。
レストアしていて良かったと思う。

《試写》

先のライラフレックス同様広見公園にて。速写10分で済ませてしまった。やっつけ仕事で申し訳ないが、まあ画質を見るだけということで、ご容赦を



時代も写りもライラに似ている。シャッターが正常だったので、その点は楽だったが目測はきつい。ほとんど透視ファインダーを使った。次はミラーを変えようと本気で思った。
画質はそれなりだろう。しかし、こういう描写も実は好きなのだ。


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