PinHole Camera Type-2

名前は物々しいが。要するに「自作針穴写真機2号」あまり物で作った。

スピグラのブローニーアダプターの製作過程で、最初は完全自作のつもりで木でホルダーを取り付ける枠を作った。しかし、マミヤのレボルビングアダプターを改造するこになり、木製が余ったのでピンホールを作ることにした。



ごく簡単な木の箱なので説明の必要も無いだろう。レンズに相当する部分は後ろからアルミ板が張り替えられるようにした。フードとレンズキャップはフイルムケースで、これがシャッターの代わりにもなる。



裏側。グラフレックスやマミヤのブローニーホルダーが取り付けられるようになっている。微妙な遮光は遮光紙でごまかしているので、厳密な平行性は無いが、ピンホールカメラにはそんな精度は必要ない。



底部には三脚ネジ穴を取り付けた。大きめな穴に接着剤を充填してネジを叩き込み、固まってから木材ごとベルトグラインダーで削って塗装した。

《作例》

ピンホールとフイルム面は22ミリ程度である(正確には測っていない)よって67判では画角が非常に広くなる。同時に明るさも増す。35o換算では15ミリ前後だろう。69では当然もっと広くなり、ほとんど魚眼の世界だ。



仕事場の窓から。この松ノ木の近い枝まで2メートル無いのだ。風でぶれている。



ここに10人以上写っているとはわからないだろう。露光は5分かけた。



陶芸教室にて。このテーブルまで1メートル離れていない。1分30秒露光



ドアを開けた人が通りにくいほど接近している。ノブまで50センチ程度だ。上のケラレはフードが干渉しているからだ。したがってフードは使えないとわかった。すさまじい広角である。約一分露光
ネガはこれでも少しアンダーだったが、使える範囲だった。正確にはチャートを写して標準現像すべきだろうが、モノクロならほとんど問題ない。近くも周辺も同じピントというのは実に不思議な感じだ。

今回は雨と室内なので、トライXと「明るいレンズ」を使った。穴の直径が0.4ミリ程度はあるので、ピントはたいしたことが無い。しかし、これはいくらでも変えられるので次はもっと狭いピンホールで写してみよう。


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