Graflex 45Crown Grafhic

グラフレックスの45クラウングラフィック、ボディシャッターのない比較的速写向きのタイプである。
大きく壊れたところはなかったが、前のオーナーがバック部を良い加減に加工してあり、光漏れしていたので遮光紙を入れて完全にした。ファインダーは接眼レンズがなかったので適当なレンズを入れた。ファインダーを使うことはほとんど無いので、少し歪むが影響しない。というより、主に使うのはスポーツファインダーかピントグラスで、もともと見にくいこのファインダーはあまり使いたくない。





フイルムバックは三種類、左から二枚撮りのホルダー、ポラロイドホルダー、レディロード(おまけだった)
単価が高いので、主に使うのは当然ホルダー用のフイルムだ。暗室で一枚ごとに詰め込まなければならないが、暗室作業に慣れていないと難しいだろう。レディロードは単価が倍以上なので使う気はない。



普通の35oと45、34、23を並べてみた。大きさの違いが良くわかる。大きさの割には軽い。23と45はボディーシャッターを持たないクラウンで、重さと厚みがずっと少ない。34はスピグラなのでフォーカルプレーンのボディーシャッターがつくから、45と重さは変らない。
23と34はグラフレックスのロールフイルムホルダー用にしてあるが、マミヤRBなどのホルダーも使える。45はごく普通のスプリングバックだ。

《試写》

テスト撮影のポラロイド、用心しすぎて少し現像タイムオーバーだったたが、なんとかなった。



自宅のジャングル、フジナーW150oF6.3を絞り開放で。



車輪梅。レンズは同じで32まで絞ってみた。距離50センチというところ。





どちらも同じ位置からアンギュロン90o。二枚目は中央部を拡大してみた。





カットフイルムを二枚撮ってみた。あいにく雨が落ちてくる状況なので、写真としては問題外だが、何はともあれ写っていた。それだけでうれしい。アンギュロン90oはフランジバックが短いので、ボディーに干渉し、アオリが使えず建物が歪んだままだ。これの本当の性能は別のカメラで試すことにする。

スキャナの撮りこみ用の枠がまだないので、直接置いて取り込んだ。明るさやコントラストなどネガの状態からは考えられないほど悪いが、現物はディテールもしっかりしているので、後日ちゃんとした画像を上げるまでの暫定バージョンとご承知願いたい。

☆現在表示しているのは取り込み用の枠による。アンダーの理由はトライXプロフェッショナルを入射光式露出計で測るとき、感度を400にしてしまい、そのデータで現像したことにもよる。320なので暗部がつぶれてしまった。ただし、手焼きなら十分出る程度なので、スキャナ取り込みがへたと解釈願いたい。



明るい日差しで試写した。場所は田子浦港・元フェリー埠頭。ムラがあるのは現像の不手際で、カメラのせいではない。あおりも動員して45らしさを追及した。
それにしても、3週間で何もなくなっている。悲しい現実だ。

610さん、Idacさんサポートありがとうございます。亜哉さん・Newlonさん、応援どうもです。




カラート距離計を整備したので、150oでは距離計でも使える。テストのつもりだったが、これでは良くわからない。もう少し修行せねば・・・

ちょっとブツ撮りなどやってみた。これはブッシュ・プレスマンにFothをつけて実験してみた。69用のレンズだが、45も十分いける。このレンズはブッシュのメインに決定だ。ちなみに、レストアテーブルの描写である。我ながらごちゃごちゃだ。(笑)



フジノンの描写も結構いけることがわかった。


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