日本代表(?)の三台+α




CANON CanoDate E-N

「大坂の組長」こと「BINさん」から頂いた、キヤノン・デートシリーズの金属カメラ。日付を写しこめる装置がついたもので、当時は新鮮だった。(ビュッカーさんより、ネームのEが赤いのでこれはCANODATE E−Nであるとご指摘いただきました、よってE−Nに訂正します)



大きな不具合は無かった。写す機能は生きていたが、巻き戻しレバーが飛び出していたことと、ファインダーが曇っていたので清掃した。ハーフミラーは完全にボケていて役に立たないばかりか画面が見えないので、ジャンクのエレクトロ35のミラーを入れた。
サイズが横2ミリほど大きいので、金剛砥石で削ってあわせた。オリジナルは非常に強力に接着されていて取れないので止むを得ず割って外した。この調整がなかなかの難物だったが、とにかく現役復帰を果たした、ちなみにレンズはF2.8で40oである。



《試写》

次に続く二台と同時に同じ場所を撮影したので、これらと並べてみた。次のリンクからごらん頂きたい。

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OLYMPUS 35 SP

戦後のレンズ固定距離計機を代表する一台だろう。明るいレンズ(F1.7、42o)やスポット測光機能など多彩な特徴があり、オリンパスがペンシリーズとは別の観点で力を入れて作ったことが分かる。

これは九州のスーパーマン「どるさん」からの借り物である。私にはなぜか縁が無かったので、お世話になった。当然、レストアはどるさんの手によってなされているので、どこにもまったく問題なく、気持ちよく使える。



《試写》

これも下記のリンクからごらんいただきたい。


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FUJI FUJICA GE R

名機が多いフジカでも代表的な35o機だ。レンズはF2.8で38oと平均的だが、その強烈な発色は有名である。 今回手に入れたのは、BINさんにお願いしたうちの一台、距離計の二重像の縦ずれだが、あいにくこのカメラには縦の調整ネジが無い。そこで、反射鏡を一度外して貼りなおす方法で調整した。まだわずかにずれているが、左右像でしっかり合わせられるので問題なく使える。



《試写》

これも下記のリンクからごらんいただきたい。

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《三台まとめて感想戦》

どれもしっかり写る。スポット露出があり、暗いところでも使える35SPが機能的には一歩上だが、フジカの色の深さ、あっさりながら自然な描写のキヤノデートと甲乙つけがたい。
あえて個人的な趣味では軽く小さく、時々驚きの描写をするので、フジカが一番だろうか。
しかし、その差はきわめて小さく、どれも現代の”高級”一眼レフとも比較しうる実力である。ファミリーカメラ恐るべし。

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