工事写真用ヘビーデューティーカメラたち

軽防水でタフなカメラはフジカHD−1が最初と言われている。ここに並んだのは全てその仲間たちだ。

チノンスプラッシュは既に報告しているが、フジ工事カメラはヤフオクから、コニカ現場監督とフジカHD−Sはdaddyさんがジャンクを見つけてくれた。一台500円なりのボロボロ故障品だった。
程度は超ベテランのdaddy氏がたじろぐほどで、コニカは分解すると貼り付けてあるグリップゴムの下まで赤土がびっしり、シャッターボタンのカバーゴムははがれて、ビニールテープでべたべたにされ、それもはがれて中のリンケージがなくなっていた。もちろん作動の保障など皆無だ。



HD−Sはシャッターボタンと巻き戻しボタンの材質が悪く解けてしまい、中のリンクになるピンも失われていた。ボタンゴムは160円でフジに部品があり、リンク棒はコットンチップの軸を加工して取り付けた。



プラモデルならランナーから無い部品を作る要領だ。コットンチップが太さなどちょうど良かったので、現場監督も同様にした。どちらも原型がわからないので自分の感覚に合うシャッタータイミングに調整した。

タフなもので、これで全て動いてしまった。どちらも中に水が浸入していなかったので、これが不幸中の幸いと言うわけだ。



左上から、フジカHD−Sと工事カメラ、それぞれ38oと28oのレンズを搭載している。工事カメラはDX付(HD−S以外は全て)単速なので自分でコントロールできない。
左下はチノンスプラッシュの35o、右がコニカ現場監督の40oである。全て準広角である。作りも似ているが、やはり進化の後はある。



HD−Sが露出以外はフルマニュアルで、感度設定が変えられる。工事カメラは手巻上げはおなじだが、感度は自動で変更不可、チノンとコニカは巻上げから全てオート、コニカは不便なことにフラッシュが勝手に点灯する。これは一枚ごとに禁止動作しなければならない。個人的には使いにくいことがある。

それぞれ微妙な個性の違いがあり、使い分けるのも楽しい。車に裸で放り出しておくという使い方がもっともふさわしいと思う。これには万能性でオートの機種が妥当と言うところか。

問題はその写りである。試写は下記からごらんいただきたい。
daddyさんには大変お世話になりました。ありがとうございます。

試写へのリンク



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