Rolleiflex 2.8C

実用二眼レフの元祖と言えるローライフレックス。その間整形と呼ばれるのが2.8シリーズだ。一度倒産の憂き目を見ながらフェニックスのごとく復活し、後継機は今も作られている。
二眼レフを扱う以上、いつかはと思いながら、あまりの価格に手を出せないでいた。



この機体はRangeFinder主宰のビュッカーさんからいただいた。

既にビュッカーさんの手でカウンター故障などは修復されていたので、大きな作業は無い。



ファインダーの画像が薄いので、手持ちの鏡と代えた。コントラストの激しいものは二重になるが、明るくなったので使いやすくなった。ピントはレンズとピントグラスの両方で再調整した。



テイクレンズの下側に貝殻状のクラックが見える。ローライでは締め付けが強いのか、この症状があるらしい。見栄えより実質とアイパッチをした。この結果、フイルム側から覗いても乱反射は無くなった。レンズはクセノター、風景などに向く明確な描写が評判のレンズだ。



テストフイルムで、オートマットが効かないことがあり、原因を追求したところ、フイルム検出ローラーの動きが悪いのと、裏ブタ止金具が緩んでいて、フイルムに対するテンションが弱いことと判明、ローラーは清掃と注油、金具はカシメで外せないので、エポキシ樹脂で固める作戦とした。結果としてしっかり動くようになった。



以上でおおよそのレストア完了、テスト撮影に入った。あいにく天候が悪く、なかなか明るい戸外の被写体が無い。試写の結果はその点を考慮願いたい。

試写へのリンク

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