Rolleiflex original

まさにあいにくの雨、試写には最悪だがこういう天気でも写真は撮る。よって委細かまわずいろいろ写してみた。



8の中心部

8の周辺部

一部に出ているモアレはもちろんフイルムではなくスキャナによる。
フイルムはネオパンアクロス、3.4の暗い被写体は1/10秒開放で手持ち(大ネジのため三脚に固定不能だった)だ。その他は全て1/100秒でF5.6−11である。

モノクロの感想は率直に「使える」である。内面には反射防止に起毛紙が貼られていて、コントラストの低下はない。これだけ条件の悪い被写体なら文句なし。さすが鷹の目テッサー、周辺までびしりとしている。ノスタルジックというより描写を楽しめそうだ。逆にハイコントラストフイルムでは暗部が消えてしまう気もした。周辺部の落ち込みは少ない。



リバーサルはフジ・アスティアを使った。

順光ではそれなりにしっかりしている。逆光や輝度差が大きいところはやはり苦しい。ハイライトに合わすと(10は花の輝度にあわせた)暗部の色が飛んでしまう。しかし内面反射によるフレアーなど無く、ごく普通のリバーサルとしてみれば、フイルムの選択で調節できそうだ。色味はヨーロッパらしく濃い。

「ローライは最初から完成していた」という言葉が、ローライファンの思い入れではないと感じる。この完成度の高さは大したものだ。もちろん大判カメラ用のレンズなどはこの時期には今でも通用する立派な画質であるが、大衆用のカメラのほとんどが目測による大雑把なものだったのだから、この完成度は非凡である。


この機種およびローライ全般について、ろーらい庵の庵主さんおよび掲示板ご常連の皆さんのご意見を参考にさせていただいたので報告し、感謝する。どうか不完全なテストレポートをお許し願いたい。



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