Brillant Lubitel & Atomar>


mogeママさんの希望でルビテルを布袋さんから飛ばすことになり、またまたレストア係を仰せつかった。
届いたのはブリラントのバスカーとか言う新しいレンズのついた手と、ルビテル初代、輸出バージョンのレビテル・アトマーである。



この三台に手持ちのルビテルやブリラントを加えて記念撮影した。しかもgakuazuさんのフォーカシングブリラントが3台加わっている。これら機種がこれほど揃うことはめったに無いから貴重だ。



比較のために並んだのはエレクトロMC、これもレストア組だ。



さて、アトマーを開いて驚いた。この部品、即ちアパーチャーグリルとガイドローラーのセットが欠品している。



こういう状態である。この部品はルビテル初代から外して写している。



いろいろ考えた結果、一番きれいなアトマーに良い部品を集めて完全にし、ルビテル初代はこの部分を作ることにした。オリジナルを見ながら先ずはフイルムレールのセッティング。材質は削りやすいのでマホガニーの細工用の平板。



当然ローラーも必要になる。ジャンクボックスから探して、少し大きいので加工した。



両端に軸受けを接着して高さを合わせて完成。高さはノギスで見ながら少し削って調整した。
このカメラの場合、ローラーとフイルムレールは面一なので、それほど調整に苦労はしなかった。ブローニーだから、多少ラフでも何とかなるはず・・・



左がアトマー、右がルビテルだが、違いはネームプレートだけだ。





こちらはご本家のブリラント。セミオートマットの最終型だ。初期のものと比べて格段に使いやすくなっている。



バスカーF4.5である。どんなレンズかまったくなじみは無いが、とてもきれいな玉だ。
シャッターが張り付きだったので、ベンジン清掃した。前玉合わせで外すと後が面倒なので、清掃は裏側から実施した。

《まとめて試写》

試写の日は先日の台風並みの風が吹いた日である。こういう時は波が凄くなるのはいつもの通り。よってこの三台を持って港に向かった。フイルムはすべてアクロス。

一番、アトマー







二番、ルビテル初代









三番にブリラント





まあ画質はともかく全て順調に作動した。こんな状況でもしっかり使いやすいのは小型軽量のおかけだ。本家。分家ともにそれぞれ良いカメラである。

かくしてルビテル初代は能登へ旅立ち(ちょっとしたトラブルで出戻って、また旅立ったのだが)アトマーとブリラントはオーナーの元に戻った。プリラントは自分のミスで作例が悪いが、実際にはもっと良いピントと切れ味である。


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