MINOLTA α303i

私のところには現在動くカメラがわずかだが200台ほどある(比較対照はJFCの鬼たちでね単位が一桁違う)。
その中に無かったのがオートフォーカスの一眼レフだ。なぜないかと言えば、あまりに新しくてレストアの対象にならないことと、オートな者はあまりスキではないことなどだ。いつかは一台くらいとも思っていのだが、デジタルカメラの台頭はその必要性を与えなかった。



このカメラ、ジャンクワゴンで1000円だった。もちろんシグマの28-70o、F2.8-4がついた状態であり、どこも壊れていない完動品である。
宮崎良子のコマーシャル以来、オートならミノルタが良いと思ってこれを選んだ。ついでにイオスキスの初代も転がっていたので、スペアと言うことにした。
目がどんどん悪くなってきたので、オートフォーカスはありがたい。このレンズが一応の性能があれば、スナップにはこれ一台で対処できる。





ほとんどプラスチックで出来ているから、軽い。感度設定などわかりやすくて、マニュアル無しでもほとんどわかる。切り替えレバーでシャッター優先やプログラムなどよく使う機能のほとんどを持っているから、これ一台で楽に写せる。ただし、オートフォーカスはしばしば迷う。特に空に向けるとか、霧がある場合には合焦しない。しかしファインダーが見やすいので、マニュアルでも簡単に使えるから、特に問題はない。

《試写》

プレストによるテスト。テストと言うよりいきなり実戦配備して写したから前後関係はバラバラだが。



28ミリ状態。これだけ激しい輝度差でもゴーストなどはごく少ない。



80mm状態。少し焼き落としすぎた。



富士山から戻ってきた親子。



マクロ的に使っても、それほど破綻は無い。
以下はフジのスペリア400、一般的ネガカラーで確認。





梅雨時の曇り空の感じが良く出ている。



風で少しぶれたが、その他の問題はない。

使いやすいカメラだ。純正レンズではないがシグマは手馴れたつくりでどの焦点距離でも問題なく使え、現代のズームの実力を知った。ただし、実質的にF4程度なので、400のフイルムが基本だろう。今でも常用する人が多いカメラのようだが、実用として納得だ。
これが打ち捨てられるとは、まさに「もったいない」と叫びたくなる。


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