CANON DATEMATIC

デートマチックは簡単操作のAE専用機で、デートルックスなど一連のものとほぼ同じ機能を持つ。
この個体はジャンクセットの中に紛れて我が家に来た。しかし別にどこも問題がなく、きちんと作動する。人気はあまり無いが40mm2.8はなかなか評判が良いのだ。





大きさはキャノネットのGV17とほぼ同じでシンプルな鏡筒以外は良く似ている。ただし、重さはずっと軽く、ファインダーには何も出ない。ただし露出警告のオレンジサインは必要に応じて点灯する。



まだQL機構はついていなくて、シンプルな巻上げだ。シャッターはビハインドでこれもシンプルな二枚羽根で絞り兼用だ。コニカC35シリーズとよく似たシャッター機構に見える。内部的には分解しなかったので不明だが。

《試写》

ブレストにて写してみた。



リコーキャディで同じ時に写したものと比べると、さすがに35mmフルサイズの画質のよさを感じる。おとなしい描写だ。



距離計があるからアップもそれほど苦にならない。0.9メートル程度までは寄れるので、普通の撮影では十分だろう。



何もしないとそのまま平均測光で写る。感度を変えれば補正できるので特に問題は無い。



黄色い花は飽和している。カラーでもディテールが飛ぶだろう。しかしピントは良い。



人物描写は落ち着いたもので、きちんと出る。

デートマチック同様、露出計は信頼できるしシャッターは比較的低速まである。一種のプログラムEEだが、QL17などには及ばないのと、若干の周辺落ちを除いてレンズは優秀だ。ファミリーカメラとして及第の使いやすさと性能だと感じた。


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