MINOLTA SRT Super

ミノルタSRシリーズで個人的には最も使いやすいと思うのがこのタイプだ。101と比べてスペック的にはほとんど差は無いが、絞りをファインダーで確認できるのは使いやすい。マニュアルカメラだけにこの小さな窓はなかなかのものだと思う。



昨年暮れに手に入ったのだが、おまけとしての扱いだった。組み合わされていたのはロードUだからコレクション価値としては仕方が無いか。
しかし、MD50mm1.4と、MC28o3.5がオリジナルのフードつきであり、本体もしっかり動くきれいな状態だったから、非常にお買い得だった。MC55o1.7はおまけのおまけだが、これもきれいなレンズで結構だ。



ロゴ以外は101とまったく違いはわからない。この角度だとペンタプリズム下の絞り確認窓はほとんどわからない。



上はまったく同じか。露出設定は6400までと、増感する場合もまったく不足は無い。



特徴である、ASA-DIN変換テーブルもまったく同じ状態にある。変更してコストが上がるのを避けたのだろう。

《試写》

テスト撮影はクリスマスの準備頃にプレストにて実施した。主に28oの描写を見た。標準系は多くの方の良い作例があるから、テストの必要はなく、すぐ実践投入で良いと思う。



カメラ任せの露出だが、面倒な明るさをきちんと映し分けている。



より面倒な人工の光と近接だが、まったく問題は無い。



これは非常に明るい反射している壁。飽和することなくクリアーだ。



重苦しい雲の様子などしっかり描写されている。

☆古めかしいゴム引き絹幕の横走りフォーカルプレーンシャッターで、無骨な外観のカメラだが、基本がしっかりしていることと、大きさの無理が無いため、実際の撮影では非常に使いやすい。定点合致式の露出制御は明るさが直感的に感じられ、入射光式の露出計に近い値を出してくれる。二枚のCdsをシリーズ接続した原始的な露出計だが、基本が良いものは良いという見本だろうと思う。
周辺まで律儀にきちんと写るロッコールをつければ、日常の写真に不満などありえない。記録も芸術もこのカメラで可能だと思う。老舗の底力を感じるカメラだ。


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