SIGMA 500mm



SIGMAの反射望遠、500oF8.0である。難波の総長こと「一里塚」管理人のMADAMさんから頂いた。
私は広角ばかりで望遠系はほとんど使ってこなかった。35mmカメラでは2001年まで望遠レンズはただ一本、今は無きコムラーの75-150ズーム一本だけで、それもほとんど使っていない。
長いブランクの後にレストアで復活してみたら、標準や望遠レンズも使えるようになっていたのだ。感性が変わったということだろうと思う。

反射望遠は憧れだったが、価格と使い道で二の足を踏み、触ったこともほとんど無かった。一般的にはずいぶん偏ったカメラ遍歴と言うところだろう。



カメラはペンタックスMGだが、レンズの存在感が凄い。普通の光学系も入っているので、反射望遠としては細長いが、ずっしり来る。



前から見れば明らかな反射式だ。絞り固定でどこまで写るのか、ちょっと緊張気味でテストに出かけた。

《試写》



我が家の前からのファーストショット。どこを見ているのか探さないとわからないほど画角が狭い。前回テストした300oとは別の世界だ。ピストルグリップとレリーズは使ったが手持ちだけにぶれるかと思ったが何とか止まってくれた。テスト母艦はペンタックスS2
暗く上が切れたファインダーで、これで大丈夫なのかと思っていたが、ちゃんとしている。100メートル以上離れているのに被写界深度は極端に浅い。無限遠など存在せず、ピントを合わせないときちんと写らないことがわかった。



余裕があったので一脚を併用してみた。なかなかコントラストが高く、立派な画質だ。



激しく風に揺れる草むら。1/500秒でもぶれている。画面左が暗いのはシャッタームラだろうか。



上空を飛ぶヘリを写してみた。画面は巾で1/3程度にトリミングしてある。1/1000秒できちんと止まっていた。被写体を追いながらのフォーカシングで狙撃手になった気分だ。この日は湿り気が多くてガスがあったから、これでも目で見たよりはるかに鮮明だ。

☆予想よりずっと性能が良い。「ちゃんと使えますよ」というMADAM氏の言葉は本当だった。さすが超ベテランだけに評価は的確なり。
常用するのはとても無理だが、こういう特別の世界を覗くのも面白いものだ。

MADAMさん、多謝!


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