Focusing Brilant



ピントグラスでフォーカスできるから、「フォーカシングブリラント」。三台並んでいるのは全てレンズが異なるから。



これらにはフォクトレンダーの3種のレンズがおごられている。標準仕様のフォイター、伝統のスコパー、名レンズの誉れ高きヘリアーがそれぞれについている。
JFCの仲間、Gakuazuさんの宝物の3つである。彼は二眼レフの名品を多く所有され、このラインナップもその中にある。


「3台を撮り比べて見よ」というお達しで、ずいぶん長い間借りっぱなしだった。取り比べと言っても、どう比べるかが難しい。カメラ診断室もどきで同一条件で写して、拡大してチャートの本数を数える手もあるが、そこででた結論が必ずしもレンズの評価に一致しないのは、経験的に明らかだ。

あれこれ悩んだ末に、そろえることにはこだわらず、一気に色々写してみようと思ったのはお返しする日のことだった。三台に何はともあれフイルムをつめて、いつもの公園に向かった。

まずはヘリアー75o3.5、ただし二枚はネガカラー(富士160)が不本意だったのでモノクロ変換した。したがって粒状性などは参考にならない。







次はフォイター75o4.5、こちらはアクロス





最後はスコパー75o3.5、これもアクロス





☆結論的にはどれも良いレンズだ。わずかに切れ味でスコパー、トーンの良さはヘリアーか。しかし、どれも甲乙は付けがたい。廉価版のフォイターが健闘している。

フォーカシングと断るだけに、一応ファインダー中央部でフォーカスできるが、暗い上にピントの山がわかりにくく、結局は目測を多用した。できればフレネルレンズつきのピントグラスに換えたい。そうすれば小さいボディーとあいまって、使いやすくなることは間違いない。しかし、この大きさと軽さで66フルサイズを実現し、実用性の高い巻き上げ機構など機能はローライコード並みで、非常に良く出来た愛すべきカメラである。

☆Gakuazu様、興味深いカメラを使わせていただきありがとうございました。


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