RICOHFLEX new DIA



DUKEさんより「シャッターが時々不調だが、きれいだから使ってみないか」とお話があり、使ったことが無いので頂いた。

ニューダイヤは板金フレックスの延長にあり、ボディーのダイカストやシャッターが高級化したものである。この時代のリコー二眼レフはほとんど富岡のレンズを使っているとされ、期待が大きい。



シャッターを開く。周りのダルマを外すのには貼り皮を剥がさねばならない。これがことのほか大変な作業だ。しかし、そこさえクリアーすれば、整備性は良い。



プロンター型のシャッターで、作動をよく観察したら矢印のところが動きがおかしい。



原因は単純で、このネジが緩んでいたのだ、しっかり締めて清掃給油で完全になった。



参考までに整備後のシャッターテスト結果を付記する。きわめて安定していて、信頼性が高いシャッターだ。
このデータだとずいぶん設定とずれているように見えると思う。この計測はあくまで参考値で、正確なシャッター速度を示すものではない。およその速度とバラツキを見るために使っているのでこれが正しい速度とは思わないで頂きたい。
後日まとめて報告する予定だが、古いカメラのシャッター速度は意外なほどバラツキがある。この結果は立派な方なのだ。



ダルマの裏側には絞りやシャッター設定のリンクがある。せっかく外したので、グリスアップで動きを軽くする。



ダルマの脱着はレバー類の位置によって引っ掛かりがある。これの場合はセルフタイマーを半分用意した位置で無いと外せなかった。



前に張られていた皮。幸いきれいに剥がれたので、接着剤を掃除して貼りなおす。



ここがぶつけで痛んでいたので叩きなおし、ヤスリで平面にして塗装しなおした。

 

各部清掃ですっきりきれいになった。



《試写》

いつものアクロス、いつもの中央公園にてテスト



壁のレリーフ



ピントとトーンチェック用のてすり



近距離チェックと動くものの描写を見る

☆先般テストした、リコマチック225はより高級なレンズ構成だが、三枚構成のこのレンズも良い。わずかにバックのボケに劣る程度で、ほとんど遜色ない。大当たりだと思う。
それにしても、リコーに外れなしをまたまた再確認した。良いカメラ、良いレンズである。

Dukeさん、いつも良いものをありがとうございます。大切に使わせていただきます。


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