KONICA TOMATO

手元にある赤いプラカメの一つ、コニカのトマト。以前に仲間のずんどこさんにお願いして手に入れたもの。固定焦点にしては出色の出来と評価があり、興味を持ったからだが、手に入ったら安心してしまい、そのままになっていた。



確かに還暦近いオヤジが持ち歩くには、ちょっと気恥ずかしい色とスタイルだ(笑)



シャッターは先にテストして安定しているのを確認したが、テスト撮影で擦り傷がついた。プラスチックのアパーチャー周りに傷があり、それが原因だった。細かいサンドペーパーで修整した。



固定焦点・固定絞りだが、感度200程度に現像するのを前提にすれば、100と400に設定することで二段、電池を抜いてフラッシュスイッチを使えば、開放まで追加に絞りを開くことが出来る。これを利用すれば、ある程度のコントロールが出来る。電池はフラッシュと露出警告にしか使わない機械式シャッターなので、入れなければ極めて軽い。



デート機能はこの時代のファミリーカメラらしくちゃんとついている。使わないので電池を抜いた。

《試写》

日頃のものとの比較のため、アクロスを使った。アクロスでは200の感度は増感現像してもほぼ無理だが、もともとネガカラーのためにオーバー気味の設定なので、基本の明るさは200として使ってみた。テストではシャッターはほぼ1/125秒、絞りはF8程度であるから、山や海辺では100設定では明らかなオーバーと見た。



港にて。400設定で暗めにしてみた。ネガ濃度は十分あり、焼くのは難しくないだろう。



これも400設定だが、この太陽の入る条件での写りは素晴らしい。これよりひどいレンズはいくらでもある。ここまで出て良いのかと驚いた。フレアーが少なく、暗いところが潰れていない。



傷があるのでレタッチしたが、トーンなどはママである。

☆固定焦点というハンデはまったく感じなかった。比較的くらい所や近くも写したが、問題無い描写だった。
コニカはEFJなど傑作固定焦点カメラがあるが、トマトはそれに匹敵する性能の持ち主だと思う。
改めて、カタログデータでカメラは判断できないと痛感した。


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