MINOLTA SRT101
堅実な作りで70年代に登場したSrt101は、過去何度か使ってその確実さは知っている。しかし、なぜか手元には残らないカメラだった。
お隣さんからのカメラをいただいたたかさきさんのおすそ分けをいただいたので、清掃して写してみた。





上部は平均的な作りで、簡単に開く。正面のネジはメンテナンスのたびに交換する仕様らしい。ペンタプリズムに直列接続された受光部がある。画面上下の平均を取る方法だそうだ。(以上はたかさきさんの受け売り)そう言えば、輝度差があってもなかなか良い値を出していたと思い出した。



ペンタプリズムを外しやすいように配線には余裕がある。メンテナンスを良く考えた構造である。



この糸がシャッター速度を追針に伝えている(後で切れてしまった)



底部もごくありふれたもので、わかりやすい。シャッター軸への給油はたかさきさんの指示通りごくわずかとした。



50ミリの他にいただいた35oは少し曇っていたので分解した。極めて整備性が良く、今までのレンズでは一番簡単に分解できたので、すっきりした。



メンテナンスが済んでテストしていたら、突然追針がシャッター速度に対応しなくなった。どうも糸が切れたらしい。開けてみるとエンドから外れていた。いじっているうちにプーリーがはずれ、面倒なりと残った糸を全て外してしまった。簡単な構造だがこれを付け直すのは極めて大変なので、露出計の針はEVの目安として使うことにした(無理です・笑)
まあいつか張り直そう・・・

《試写》

試写の日はあいにくの雨、それも本格的に降っている。従って、晴の景色ではないがまずまずの結果となった。全て50oでプレスト・D−76による。









3、4枚目は絞り開放





5、6枚目はかろうじて明るい日差しが戻った日に撮影した。

開放から安心して使えるし、逆光でヘイズのある景色でもしっかり写っている。実に確実なレンズで、諧調も良い。発売されていた当時、けっこう人気が高かった理由が良くわかった。たかさきさん、お隣さんに感謝!


MenuTop