Kyocera Yashica T AF-D>


daddyさんから廻ってきたダブルネームの80年代オートフォーカスコンパクトカメラ。ヤシカの名前が消えてゆく頃のものだ。



Carl Zeiss Tessar 3.5/35とある。Tスターマークもご丁寧についている。過去のテッサーには良いレンズがあるが、これもその仲間と言いたいのだろう。でもYASHINONの方が私にはむしろなじみやすい。コンパクトカメラ用の準広角にテッサーとはずいぶん笑える設定だと思う。オールドテッサーは好きだが、一つ当たると何でもパジェロみたいな名前の付け方だ。
日本人の舶来崇拝を狙ったみえみえのネーミングで、親しみは持ちにくい。

この綸子は、シャッターをきった時だけカバーが開く。この状態で止める技は番町からかつて伝授された(途中で電池を抜くだけ・笑)



フラッシュは横に飛び出す。勝手に光ったりしないのは良いことだ。



スライドカバーを開くと大きいシャッターボタンがある。経年変化なのか少し応答が悪い。



内部は典型的なプラカメ仕様、DXではなく、ISO 50−1000の範囲で手動設定する。これは手巻きフイルムを使うにはありがたい仕様だ。

《試写》

オートフォーカスが外れやすいとdaddyに聞いてはいたが、なかなかのもの(皮肉)である。フイルムはアグファヴィスタ100









ここまではそこそこ写っているが、daddyの報告にあるとおり、前ピン気味ですっきりしないカットが多かった。
色は好みだから何ともいえないが、あまり鮮やかとはいえない。暗いと周辺落ちが出てくる。



ピント外しの見本。ついでに露光もひどくオーバーで、使えないカット。

まあテッサーであるかどうかはともかく、普通の使い心地の普通のプラカメと言うのが正当な評価だろう。発色は地味で、これはと思う色が出ているわけでもない。光の扱いは平凡だからモノクロでも写そうと言う気にはなれなかった。


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