MINOLTA AL

標準的な大きさと重さ、ロッコール45oF2.0というミノルタALはAシリーズの末弟と言うべきか。格別の人気は無いが、きちんと作られた使いやすいカメラである。セレン露出計は単独ではなく、指針で絞りやシャッターに連動して適正値を得るように進化している。ファインダーは見やすく、フレームは連動式なので、パララックスの補正もしっかりしたものだ。



大きな問題は少ないが、全体に金属面が荒れている。距離計は鵜こがないと言うものだ



軍艦部を外す。シンプルだが作りの良い距離計だ



直接見る方にはハーフミラー、フレームマスクや二重像にはプリズムと、普通見られるプリズムを使ったものとは逆の構成だが、視野はすっきりしていて見やすい。その代わりに二重像はやや薄い



二段のレバーで角度変化を少なくしてミラーを回転させる構造。ごくオーソドックスで動きは軽い



距離計が無いとすっきりしたものだ。ヘリコイドの動きを伝える部分との連携が外れていたので、給油して組みなおした。露出計は一応動いているが、感度が狂っている。完全マニュアルなので仕様に不都合は無いのでそのままにした



枚数カウンターは底にある。それ以外はAシリーズを踏襲したスタイルだ

《試写》

いつものアクロスにて



富士山定番スポット、精進湖にて



溶岩の露頭



田子浦海岸にて

☆画質はロッコールの名に恥じない切れ味鋭いもので、周辺まで確かな解像度だ。オーソドックスな作りで、Aシリーズとしてごく自然に使えた。冒険は少ないが、手堅い作りはミノルタらしい。目立たない名機と言えよう。

このレポートの通しナンバーは200である。通算では250台ほど報告したことになる。思えば遠くに来たもんだ・・


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