FUJI DL-10
フジの簡単カメラ、DL−10。固定焦点でシャッターは単速、絞りも固定で、フイルムを入れたら巻き上げてシャッターを押すだけのカメラだ。車で言うと、前進一速アクセル固定とでも言えるだろう。
DLシリーズはいろいろバリエーションがあり、フジが入門用として改良を重ねたカメラだ。初期のものはごく簡単な形式だったが、次第にオートカメラとして充実し、信頼性抜群の名機DL−100にいたる過渡期のタイプといえようか。
調整できるのは感度だけで、100-200-400の三点が選べる。それぞれ固定絞りが入る形式なので、これに電池を抜いたフラッシュモードで開放になるのを利用すると、そこそこ明るさに対応して写せる。
一時期のフジのカメラ共通の、ドロップローディングだが、簡略になっている。インドネシアで作られたようだ。
上もシンプル、余分なものは一切無い。
《試写》
絞り調整のためにトライxにて写してみた
約2メートル、感度200に設定してみた
これは400のまま
写真としては問題ないが、さすがに遠いところは弱い
☆シンプルだから写らないなんて事は無い。もちろん制約はあるが立派に使える。現像してみると意外なほどコマが揃うから不思議だ。ネガカラーを使えば昼間のスナップに不足は無いだろう。フラッシュ用の電池無しで使えて、ごく軽いボディーだけに、カバンの中に常に入れておくなどの使い方がふさわしいところか。