RICOH R1s



リコーのRシリーズは高級コンパクトカメラということで、いろいろのタイプがあるようだ。これはその中でも比較的価格が低いタイプだ。とは言え元の価格は結構高い。
何が高級かといえば、価格と見かけだけではないかという気はする。いろいろレストアしてみて、価格=写りの良さは成り立たないと思い知ったからである。

時代は変わった、このカメラがジャンク5台セットとして出され、対抗馬が無いまま一台が煙草ほどで落札できてしまったのだ。ちょっと前なら動かないものでも値があったのに、ケースがついて完全なものだけに、複雑な気分だ。






パノラマモード付だが、リコーらしく真面目にパノラマになる。つまり上下を制限すると同時にリレーレンズが入って、ノーマル30oが24ミリ相等になる。(既にパノラマ規制用のリブは取り外してある)

どこも壊れていないので、早速使ってみることにした。

《試写》

ネガカラーはコニカJX100で、自家現像した





二枚目は24o(規制なし)で写した。色は私の現像につき参考にならない

モノクロはラッキーSHD100にて





二枚目は24o(規制あり)

☆ノーマル30oは周辺まで十分な画質である。24oはおまけ機能だが、周辺落ちと周辺が甘くなることに注意して、日の丸で写せば使える。
AFが時々迷うが出来の悪いものではない。シャッターの切れが時にタイミングが外れるのは惜しいところだが、普通の使い方ではまったく問題はないだろう。無理な注文として、ピントをレバーなどで固定して、タイムラグ無しに速写できると直良い。
いずれにせよ、軽く薄く軽快で、撮影枚数がすぐに伸びる。気持ちよく使えるカメラで結果もそこそこ使える。難しいことを言わずにスナップするならベストの一つだろう。引きが無いときの24oは実用と言うには苦しい画質だが、重宝な機能として貴重だと思う。


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