工事用カメラ三連発

写真を本格的に写すようになった頃から、ヘビーデューティーなカメラが好きだった。それまで愛用していたペンFを下取りにして、ニコノスUを買ったのは20代も前半の頃だった。水中ではほとんど使わなかったが、ツーリングのお供や登山では重宝したものだ。

レストアするようになり、工事写真がデジに変わったので、工事用のカメラが捨値で出るようになった。見れば欲しくなって、既に7−8台はあるが、それでも見れば欲しくなる。病気かもしれない(笑)



今回は最近仕入れた三台をレポートする。これらはほとんどおまけ価格というより捨値だった。かつてではまったく信じられないほど安くて、あまりにもかわいそうだ。せめて、真面目に記録用として作られたカメラが、どれほど優秀かを伝えたいと思う。

コニカ 現場監督 WIDE28

銀塩現場監督の最後から2番目世代である。28oのレンズと、モード切替で50センチの接写もこなすカメラだ。水中までは保証されていないが、タフであるのは間違いない。





《試写》

テストは都合でコニカのJX-100のネガカラーを自家現像したもの。





色は適宜直しているのであてにならない。二枚目は近接モードだがなかなかしっかりしていて使える。現場用のボードを写すために使われたのだろう。

コニカ 現場監督 WB35

最終型の銀塩現場監督で、ズーム、28oと35oタイプがある。これは35oで、使いやすいスナップ用として重宝なレンズだ。





《試写》

テストはいつものアクロスだが、高温現像で粒が荒れているのは割引願いたい。





MINOLTA WEATHERMAYIC DUAL35

ミノルタのウェザーマチックは5メートルまで水中に潜れる。5メートルだと素潜りなら十分水中撮影に使えるから、簡易な水中カメラとしてあちこちに水中での作例がある。この後にAPSでズームの機種が出たが、DUAL 35は簡易型で、基本の35oをリレーレンズで50oに切り替える二焦点式である。当時のコンパクトカメラをそっくり移植したもので、フジのHDシリーズと同様の出自だ。





《試写》

テストはラッキーのSHD100





☆現場監督の28はその後のモノクロでもっとしっかりしていると判明、もちろん現場用だけにきちんとしたものだ。35はまるでアンシャープマスクをかけたかのようなカリカリした感じだが、もちろん使っていない。まさにきっちりというのが似合う。
水中撮影が出来ること以外にはあまり期待していなかったウェザーマチックだが、そうとも言えないトーンがある。解像力では現場監督に及ばないが、トータルでは見られる写真になる。APSはほめても、この手にはあまり良い評価が無かったが、決してそんなことは無いとわかった。世評を鵜呑みにするのは危険だとあらためて感じる。

それにしても、こんなにヘビーデューティーが集まって、一体何を写せば良いのだろう(笑)


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