ZAPA
通称ザーリァ、この表記はキリル文字で、PはRの音なのでザーリャとなるそうだ。関西の黒眼鏡のスナイパー、BIN組長の愛器として、(一部で)名高い(笑)
このカメラは手作りカメラなどで有名な九州の大御所、610さんから送られてきた大量のジャンク部品に紛れ込んでいた。
最高速(と言っても1/500秒)が怪しいことと、大分古いので酷使には耐えないというお話だったが、差し当たり治すところは無い。
レンズ無しだったが、これがおそらくオリジナル状態だろう。フェド・インダスター50o3.5の沈胴との組み合わせ。
フェド2の距離計部を外し、目測専用としたのがこのカメラ。下部はまったく同じだ。
後ろから見ると直良く似ている。この二台ではウラブタを交換するのも可能だ。
フェドよりわずかに軽い程度なので、持った感じは変わらないが、何も無いファインダーはシンプルそのもの、意外なほどなじみやすい。パララックスが上下以外に無いのも好ましい。
《試写》
フイルムはラッキーSHD100newを使った。
ズミター50o2.0による
こちらはキヤノンのLマウント28o2.8
☆Lマウントであるから、フランジバックがおかしくなっていない限り、カメラの評価は使い心地とシャッターの正確さ程度しかいえないが、操作性は結果に直結するので大事だ。その観点で評価すると、ノブ巻上げと目測はスナップで意外に使いやすい。目測の習熟と被写界深度だけを頼りに写すのは潔いし、ピントを考えずに写せるのは便利だ。35oなら被写界深度が深く、別ファインダーのみ見て使えるからベストな組み合わせだろう。メインカメラにはなれないが、押さえに使える一台だ。