OLYMPUS OM10

少し前の話になるが、仲間のMADAMさんがOM用のジャンクレンズを大量に手に入れ、希望者に分けてくれた。私もお願いして各種頂いたのである。



実は、自分で使うと言うより、教え子用である。OM−2を半永久貸し出ししたのだが、レンズが揃うとありがたいとお願いしたのだ。ついでにFBCさんからちょっと作動の怪しいOM10を頂いたので、これでテスト撮影しようと言うことになった。

28oから200oまでいろいろ頂いてしまった。それぞれにカビなど多少の問題はあるが、整備すればまったく問題ないレベルで、これらをまとめて廃棄処分などもったいない。OM-10はスイッチの節度などちょっと問題ありだが、作動ちゃんとする。逆光補正スイッチなどは怪しいが、普通に使う分には問題ない。



一気に整備してみた。これは135mmだが、カビが見られる後群は簡単に分解できる。従ってきれいに清掃できた。



こちらは200mm。コンパクトなレトロフォーカスなので、後群が浅いところにあり、整備は楽だ。その他のレンズも同様に整備した。接着組立ではなく、分解可能なのでほとんどの面を清掃できた。それぞれ実用にはまったく問題ないレベルだ。



廉価版オートカメラで壊れたら整備はなかなか難しい。OM共通のコンパクトさは健在で、実用機としては絞り優先カメラとして便利だ。しかし単独ではAEロックができず、マニュアルにはアダプターが必要という不思議な作りはいただけない。露出補正はきわめて面倒と言える。割り切ってオートで使うカメラである。





《試写》

プレストを詰めていつもの公園にて写してみた。シャッター速度の表示が早すぎる気がしたが、濃度は適正だった。

28mm





135mm





75−150oズーム





☆3種類のレンズを試した。どれも切れ味のあるピントとコントラストで、ズイコーらしい特徴が出ている。以前に使って高性能だがどうも好みではないと思ったのは、アクロスとの相性の悪さか゜あったのかもしれない。
驚いたのは75-150ズームである。台風接近で激しい波と悪天候の中、肉眼でもぼんやりした距離からきちんと見分けが付くほど写っている。低性能の私の目より鋭いと言える。ズイコー全般に人気が高い中で、安くて人気が無いズームだが決して悪くない。立派な性能だと思う。

MADAMさん、FBCさん、大変ありがとうございました。立派に使えます。


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