RICOH AD-1
リコー・オートハーフの35o版、ハイカラー35などの後継機で、500Gなどのマニュアル可能機種とは異なり、オートハーフ直系のEE専用である。巻上げもゼンマイモーターによるもので、目測のゾーンフォーカスだから、スナップ専用カメラだろう。
これまたリコーのお約束、ベタベタモルト。リコーのレンズに文句は無いが、この構造はいただけない。遮光のリブを立てる余裕はちゃんとあるのだから、せめて最小限にして欲しかった。
竹べらとコットンチップで無水アルコールを溶剤におおよそを落とし、仕上げはウエットテイッシュで何とか全て落とした。後はいつもの通り遮光紙に置き換えて完了。幸にも壊れていないのでレストアは不要だ(目の保護の為、35mmカメラでレストアしなければならないものは、極力避けることにしている)
35o2.8のレンズはこの頃のリコーのカメラに共通だ。シャッター下の丸いボタンは連写と単写の切り替えで、連写だと一気に7−8カットが写せる。しっかりバネを巻いておけば、モードラ的に使える。
軍艦部には日付写しこみ機能がついている。
巻上げレバーが無いのですっきりした背面
この辺りの意匠は、まるで幅が広がったオートハーフだ
《試写》
モノクロも写しているが、スキャンが間に合わないので自家現像のRDPVのものを掲載する
この三枚は先日「つれづれ絵日記」に掲載した、マミヤRBのカットのバックアップとして写した。
☆EEのコンパクトカメラ向きではない厳しい撮影条件だが、非常に健闘していると思う。35oレンズは周辺落ちが少なく、ピンもしっかりしたものだ。この天候に100のフイルムでここまで写るのだから、晴れた日には全く不満が無いと思う。
リコーに外れ無し、またまたそう感じた。