Montanus Rocca Automatic




The company was founded in the 1920 in Solingen, Germany. Following WWII, it produced cameras for a relativley short period of time. The company started making Horn products, eventually updating its production to artifial resin products and plastics. In the early 1950s, Herbert Potthoff decided to apply these techniques to camera production.Montanus Kamerafabrik started production as Potthoff&Co in Solingen, West Germany. They produced a number of TLR and 35mm compact cameras until 1960. The company name was also spelled: Montanus-Camerabau - Potthoff & Co., Solingen-Ohligs. The companies experience with plastics was used to make camera bodies. Other elements as lenses and shutters were supplied by other German manufacturers (Rodenstock, Enna). Later in the 1950s, the decision was made to focus more on 35mm cameras. To get more technical camera building experience into the company, technicians from Dresden, GDR, were employed. In the early 1960 Montnus/Potthoff couldn't keep up with the (Japanese) competition any more and gave up the camera production. The company however, continued to exist until 1978.

モンタヌスはゾーリンゲン(ドイツ)で1920年に設立され、第二次大戦後の比較的短い期間にはカメラも生産した。

同社は最初は角などの加工品を作り、その技術から樹脂製品の製造に変わって行った。1950年代の初めに、ハーバート・ポットホフは、カメラ生産にこれらの技術を適用することを決定した。The Montanus Kamera fabrik はゾーリンゲン、西ドイツで Montanus-Camerabau - Potthoff & Co として生産を始めた。

同社は1960年まで多くのTLRおよび35mmのコンパクトカメラを生産した。会社名の綴りは、Montanus-Camerabau である。プラスチック製造の経験はカメラ・ボディを作るために活用された。レンズとシャッターなどは他のドイツのメーカー(ローデンストック(エンナ))によって供給された。1950年代の終わりに、経営陣は35mmのカメラにもっと注力すると決定した。そのため、よりカメラ製造経験を取り入れるため、ドレスデンの専門家(GDR)が雇用された。

しかしながら、1960年代の始めには日本製品との競争にもはやについていくことができなくなり、ついにカメラ製造を中止した。その後、会社は1978年まで存在し続けた。

The Rocca Automatic was made by Montanus Kamerafabrik in 1954. It is called automatic because transporting the film automatically cocks the shutter. ts most distinctive feature is one way mirroring glass sportsfinder. The Rocca automatic has a Steinheil Cassar 80/2.8 taking lens. It is set in a Prontor-SVS 1-1/300s shutter.

ロッカオートマティックは1954年にMontanus Kamerafabrikによって製造された。オートマティックと呼ばれたのは、フイルム巻上げにシャッターコッキングが連動するからである。

その大きな特徴の一つは、ハーフミラーによるスポーツファインダーである。レンズはシャタインハイル=ミュンヘンの Cassar 80/2.8で、シャッターはプロンターのProntor-SVS 1-1/300sが組み込まれている。

カメラペディアより抜粋(怪しい翻訳・kan)


このカメラも先日アンスコスーパーフレックスのオーナーとして紹介した、Dr.Pooh の秘密兵器である。アンスコの改造を行った時に、「面白い二眼レフなのでテストして報告せよ」とお達しがあり、恐る恐る触ってみたわけだ。

「ロッカ」なんてカメラは全く知らなかった。検索しても国内では全くヒットせず(後に紹介記事を一つだけ発見した)、こういうときにはグローバルにと探したところ、カメラペディアの関連記事でこの記述を見つけた。これでやっと由来がわかった。戦後の復興期に作られた、日本で言えば「四畳半カメラ」である。しかし、見るからに精密そうな外観で、さすがはドイツと言う堂々たる押し出しのカメラである。



解説にあるとおり、レンズやシャッターはいろいろな会社から集めたとわかる。カッサー80mm2.8と、プロンターSVSを採用している。このレンズ、50oをWirgin Gewiretteや、パグゼッテで経験しているが、切れ味良く写る良いレンズだ。



分解しているのではない。ワンタッチでピントフードが交換できるのだ。おそらくスポーツファインダーかプリズムを乗せる仕様なのだろう。



ピント合せはこの指掛けレバーで行う。面白い趣向だが、あまり使いやすいものではない。動きはスムーズだ。




このままの状態でスポーツファインダーとしても使える。ピントフード前面がハーフミラーで、後ろから見渡せるのだ。これは使い勝手が良くて見やすく、離れたものの速写には威力がある。



ノブと巻上げレバーは連動していて、セルフコッキングする。一枚目を赤窓で合せ、カウンターをセットすれば、以後は巻上げ連動と言うわけだ。巻き上げノブはクランクから独立しても使えるから、うまく連動しなければ(フイルムの巻きが重くなるとギアが外れやすい)直接巻けば良い。





《試写》

いつものアクロスにて写してみた



ファインダーで至近距離に合せてみた







実に明快な表現だ。富士山がボヤッとしているが、これは水蒸気のせいで、肉眼よりクリアーである。



いつもは出さないピントテスト用カット。開放で1.6メートルほどなので、レストアの時に諧調表現とピント位置を見るために使っている。これは立派なものだ。

☆50oでクリアーなレンズだと思っていたが、80mmはそれを上回る。ドイツのレンズとしては人気があるレンズではないが、多くのカメラに使われるだけのことはある。ここには発表しないが、近接の人物描写(近日「つれづれ絵日記」に掲載)もすばらしかった。
ドイツカメラ業界の力を感じる一台だ。

プー先生、面白いカメラを使わせていただきありがとうございました。とても良い経験でした。


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