キヤノン・ポピュレール、Ｌマウントの距離計カメラの中で評判が高い一台だ。これはｓｎｓで知り合った Tarakoeskyさんにいただいた。
非常にきれいで、業者にメンテナンスさせていたと言うことで、機能に異常はない。ただ、ファインダー周りをぶつけていたので、軍艦部を開いた。
巻上げ、距離計レンズとシンクロターミナルとネジで簡単に分解できる。中身は実に整然としていて良い材質で、サスが高級機と言う雰囲気だ。
変形していたところを軽く叩いて、あまり目立たないようにした。ジグを作らないと完全にはならない。
５０㎜１．８のレンズが少し曇っていたので分解した。このタイプは非常に作業性が良い。
セレナー独特の形をした絞り、質感がとてもよい。
無限遠ストッパーを外す。このストッパーはＬマウントに多いが、邪魔なだけで存在意義は無い。
外したらバネを反対側に入れる。こうすると無限遠ストップがかからず、部品を無くさないので都合が良い。
手持ちの１．４と比較すると一回り細い。
ニッコール５０㎜２．０は大きさが似ている。ただし、ニッコールは極端に重い。
《試写》
☆キヤノン７の廉価版で、露出計が省略されているが、今となっては全く問題ない。むしろ、シンプルで使いやすさは上かもしれない。各部の質感が非常に良く、巻上げのスムーズさなど一級品だ。
このレンズは遠景・中景・近景とどれも真面目な写りで、レベルの高さを感じた。目で見たコントラストが再現される雰囲気がある。一枚目は無圧縮では細部まできっちり解像していて破綻が無い。
Tarakowskiさん、貴重なカメラをありがとうございました。大事に愛用させていただきます。