FUJI Flash Fujica ZOOM
ファミリーカメラの名器、フラッシュフジカのこれはズーム付というもの。フイルム現像の師匠、SCRさんからお借りした。古いズームレンズはあまり信用していないし、まして目測とのこと、一度は使ってみたいが保有したいとは思わなかったから、ちょっと一本写してみようという軽い考えだった。
名前の通り、フラッシュフジカにごついレンズがついている。
テープは電池ボックスのフタがゆるいので私がつけた。フラッシュフジカ共通の現象だが、外見がどうのと言うカメラではないからまあ良いか。
広角側は37mm、望遠というか、標準レンズ画角の55oまでズーム範囲は極端に短い。ウルトラショートズームだ。
上から見ると、まさにフラッシュフジカそのもの。
フジノンZ、F3.8と微妙な明るさだが、ズームしても変わらないのは良い点だ。フラッシュに頼らないで使えるぎりぎりの明るさか。
《試写》
整備済みで安定しているので、LUCKY SHD100にて写してみた。
どちらも曇りだが、きちんと描写している。二枚目は非常に暗いのでポニーの尻尾がぶれているが、なかなか良いピントと諧調だ。
ズームの両端で比べてみた。これで見ると短くても画角にはっきり違いがあり、それぞれ画面全体で平均的な明るさを測っているとわかる。中途半端なところに日付が入ったのは理由がわからない。
☆オートフォーカスでタケノコズームになる前の過渡期のカメラだが、意外なほどしっかりしている。厳しい条件でも実用できるピントとコントラストである。見かけのごつさや重さはあるが、立派に使えるファミリーカメラだ。
SCRさん、またまた写して見なくてはわからないと言う貴重な経験をさせていただきました。ありがとうございました。