CONTAX TVS



コンタックス(京セラ)のTVS、いわゆる”高級”コンパクトの一台だ。

これはC areaのHigemouseさんさんに買ってもらった。発売時の定価は17万円以上、実際の取引で12万円はしたというものだ。私には全く縁が無かったが、ズームタイプは人気が低く、激しく中古価格が落ち、B品では1万円前後だと聞いてお願いしたものだ。どれほど”高級”か確かめたかった・笑



無事届いたものは全般的にはきれいだが、フラッシュが焼けているということだった。確かに少し痛んでいるように見える。



軍艦部を分解して確認する。特にギミックは無く、ネジ3本で簡単に外せる。フラッシュは簡単に言うと汚れだった。キセノン菅が発光しても、外に汚れがつくことは無い。外側の部分にも薄い傷がついていて、それらの効果で汚れていたのだった。



チタン外装を外せば、中身は単なるプラカメだ。先般、たかさきさんがCONTAX G1のレストアで、「さすが高級機だ」と皮肉を連発されたのが理解できる。まあ、私としては買った価格がプラカメ並だから、その価格なら納得の構造というところか。



大きい方がシャッターボタン、人工宝石で作ったとか・・・







《試写》

ネガカラーはDNPの400、安かったからだが現像がなかなか難しく、ちょっとオーバーで粒子が荒れたのはカメラに責任は無い。モノクロはアリスタ・プレミアム100





同じ場所から28oと56oのズーム両端で写してみた。









☆ズームレバーが電源スイッチを兼ね、液晶でファインダーにはっきりでるので使い勝手は良い。プログラム露出より絞り優先モードを主体としていて、初期設定でフラッシュオフ、目測で距離設定が出来、半押しでAE・AFロックする。
コンパクトズームとしては作画を意識した作りだ。ズーム比を欲張らず、広角から標準視野までの2倍は、スナップ主体では使いやすく、望遠側が無いので暗いレンズでも手ブレの心配は少ない。結果についても単レンズと同等とは言わないが、普通の写真に不足は無く、旅行などでは重宝するだろう。

価格についてはドイツカメラ信仰につけこんだものだと思う。それに乗る人がいるからとも言えるが。

「大文字CONTAXは名前を借りただけのカメラです。ヤシカ京セラの名前では駄目なんでしょう。芸名だと思えば納得。」というご意見をある方から聞いた。妙に納得した。


戻る