FUJICA 6



フジカ6は目測66スプリングカメラ、つまりスーパーフジカ6の廉価版である。

レンズはフジナーF3.5の75oとごく標準的なスペック、最高速は1/300秒と廉価版の標準的なものだ。たまたま縁があったのと、フジカ好きなので手に入れた。



特に痛んだところはないが、シャッターが多少遅れているなどでレンズバレルを外した。



簡単な構造で開く。黒いリング状のものはスペーサーではなく蛇腹の光漏れ対策のフェルトだ。



廉価版と言っても全群繰り出しの機構を持つ。スーパーとこの辺は同じだ。



目測なので軍艦部は実に簡単、巻上げが赤窓式だからその点でもシンプルだ。



アクセサリーシューのネジを締める。位置合わせしにくいので一方のネジ穴に柄付針を入れて位置決めする。動きやすい部品はこの固定方法が便利だ。



ウラブタには66と645のカウンター窓を切り替える部品がついている。



レンズとシャッターの清掃と給油で調子が良くなった。ヘリコイドも給油した。



蛇腹が曲がっていたので少し水をつけてきれいに畳んで乾燥させた。この方法で蛇腹の折れ方がおかしくなったものが直せる。











《試写》

多忙だったので、プレストにて何はともあれ写して見た







☆スーパーフジカ6と比べれば、ピントが甘い。しかし目測75o付の廉価版66としてはそれほど不満はない。ちょっとコントラストが低い点はあるが、馴染みやすい画質だと思う。流線型の軍艦部はいかにもフジカで気に入っている。スーパーに比べてわずかだが軽いのも良い点だ。

November 01/2009 kan


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