学研 Gakkenflex

学習研究社、学研の「大人の科学」Vol 25 の付録というか、お目当ての135二眼レフキット





スペック的には玩具カメラのレベルだが、組立は面白い。実に良く考えてこの価格にまとめたと感心する。詳しい組立説明がついていて、まさにプラモデル感覚で組み立てられる。チェックすべきは唯一シャッターの動きで、プラスチックへタッピングネジで緩く止めるので、締めすぎれば動きが悪くなるが工作の好きな人なら迷うことはないだろう。

説明書ではシャッターの開閉バネと巻き上げノブのフリクション用のバネの指示が違っていたが、組み付け図を参照すればすぐわかるし、形状が全く違うから問題ない。繰り返すがよく出来ている。



1時間ほどであっさり完成、ピント連動チェックのためレンズはまだはめ込んでいない



一本テストで写して、フイルムの浮きで全て前ピンだったのでフイルムの空箱でプレッシャープレートを作った。指示よりずっと厚いが、問題はない



テストで私の目ではファインダーがほとんど見えない・ピンがわからなかったのでありあわせのレンズをルーペにした。これでよく見えるが、もともとのレンズ特性でピント確認はお世辞にも良いとは言えない





《試写》

とりあえず全くいじらない状態でTX400を入れて写してみた







これらがかろうじてピントらしきものが見えたカット、フイルム押さえとルーペを追加し、KONICA Centuria400を入れて実用してみた











一部に光漏れがあったり、滲んだり流れたりしたが、一応使えた

☆この価格と仕様(プラスチック単玉で35oフイルム)だからこのくらい出れば文句はない。

これを「実用にするなんて無理だから、何を考えて出したのか」なんていう記事今時銀塩・・・を書いたライターがいるが、いろいろ手間暇掛けて遊べるから楽しいのであって、これを本気の記録カメラにしようなんて人がいるとは思えない。ずいぶん間抜けなことを書くライターだと感心した(笑)

これをスクエアフォーマットにする、レンズやシャッターを良いものにする、なども楽しみのうちだろうが、こういうのはオリジナルで楽しむのが基本かなと思い、改造はやらないことにした。そもそも面倒だし・・・絞り込むのは簡単だからやってみる予定。

こういう楽しいものを真剣に企画して発表した学研はわかっているなと思う。

November 24/2009 kan


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