Epoque ET-30S DX

 これはタイトルどおりアンダーウオーターカメラ、つまり水中カメラである。形式名は中身の表記をそのまま記載した。検索するとこの手の簡易型カメラと水中ハウジングを作っているカナダの会社らしい。今は自社のものも少しあるが、キヤノンの一眼レフなどのハウジングを出している。



 このちょっと怪しげなカメラ、ほぼ新品でハードオフに転がっていた。500円なり





典型的なハウジング式である。水圧に耐えるために厚いのでハウジング付だと重い。





中身はこれ。30oの3枚玉ということだ。F値は記載されていないので不明、一応フルオートだが焦点は固定で、巻き戻しにはレバー操作が必要。シャッターは単速1/100秒くらいフイルム感度は100-400対応らしいが絞りは無いようだ。シャッターが単速で絞りが無ければAEは出来るはずが無い。暗いところではフラッシュが出るが、これはオートと強制発光、発光禁止を選べる。




説明書が付いていたが、メーカー名も形式名も連絡先も製造国表記も一切無い。水中カメラとしての取り扱いのみだ。「水没したら電池を抜いてすぐに認証サービスセンターに送れ」だが、送り先がどこなのか全く書いていない。おそらく本体側の説明書か保証書に全て記載しているのだろうが、不親切な話だ。

撮影結果から見て、「巻上げがオートの写るんです(みたいな)」というところだろう。

《試写》

テスト撮影はコニカ業務用100のネガカラーだが、巻き戻しが不良で戻らず、取り出すのに苦労したので、モノクロはパス。また、中身だけで撮影できるが、それではこのハウジングの意味が無いのでハウジングに入れたまま写してみた。







☆まあ画質は固定焦点だからこんなものだろう。ハウジングの分厚いアクリルのせいでコントラストが低く、盛大にフレアーが出る。固定焦点は相当近い。これは水中撮影を考えれば当然だ。特に使いにくくは無いが、唯一、シャッターボタンが重い。その割にシャッター音が小さいので、タイミングを取りにくい。

ということでテスト完了とする。二度と使うことは無さそうな気がする・・・


January 2012


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