RICOH WIDE

35oレンズが広角レンズの代表だった頃のカメラ。各社で社名+ワイドというカメラが作られていたが、これはリコーワイド、あまり数が無いカメラだ。フッコ五十朗さんの秘蔵品を貸して頂き使ってみた。



リコーらしくレンズはOEMで、コミナーの35o2.4というレンズがついている。いかにも良さそうなレンズだ。





整備されていて特に問題は無いと思っていたら、二本目に寒風の中でシャッターの動き始めが遅れた。シャッターの羽根に油がついている感じなので開けてみた。

コットンチップで羽を痛めないようにして開けたままにし、ベンジンで拭いて完了。結果で見る限り油はごく少なかったようで、これで快調になった。



スタイルはリコー300と良く似ていると言うか、ほぼ同じボディーのようだ。









《試写》

フイルムはアクロス、いつもの新幹線と富士山のスポットにて写してみた。









実にすっきりした画像だ。ヒストグラムの幅が非常に広く、諧調が明暗どちらにも偏らず癖が無い。現代の好く出来たレンズのようだ。ピントはきちんとしていて周辺落ちは少ない。見つけたら即確保して後悔しないカメラだと思う。
またまた「リコーに外れ無し」を実感した。

☆フッコ五十朗さん、貴重なものをありがとうございました。納得です!
 

February 2012


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