FUJICADRIVE(再々++)

ジャンク6台シリーズ四番手、フジカドライブ。距離以外はスプリングモーターと露出計連動絞りでオート撮影できるカメラ、 ゾーンフォーカスを利用すれば、ほとんどの場面で「シャッターを押すだけ」でハーフとは思えない諧調豊富な写真が写せる。 (過去の記事



 症状はシャッターが開いたまま固まっていて何をしても動かないというもの。何はともあれ前の皮を剥がす。このタイプは 前の4本のネジを外せば前のカバーが外れ、ほとんどの整備が可能だ。



 スタック原因はシャッターの引っかかりだった。後玉をはずしてつつくと簡単に復活した。軽い油付着だったので清掃して 作動するようになったが、EEが効かない。



 動きで見る限り露出計が動作していないからと判明。



 セレンはちゃんと電圧が出ているが、露出計はそれに応じない。



 バラックで組んで再度テストするが動かない。



 針は引っかかっていないがテスターでは導通していない。メーターが断線しているようだ。

 このカメラは完全なマニュアルモードがあるから撮影には問題ない。ここで完成とした。











*このカメラはスキモノ屋・Ferca・Ferdi氏のところに行くことになった。優秀なレストアラーでもあるからこのままでもきちんと整備 してくれるのだが、一応私の手で完成させたいので、ジャンクのコンパクト35から露出計を載せ変えることにした。



 取り出したコンパクト35の露出計。光に応じて針が触れているので一先ず生きている。



 ドライブの受け入れ準備



 針を曲げないように静かに塔載したが、何とネジの位置がわずかに違う。穴を広げるのが本筋だが、メーターのすぐ後で 削り作業は避けたい。位置を見て3本中2本で固定しても心配ないとわかったので軽く接着を併用して誤魔化す。



 止め方の基本は同じだが、時代が下がったコンパクトフジカにはフイルムインジケーターは無い。したがってネジも無いので 接着処理。外見的には変わりないしインジケーターも一応動く。ほぼ必要ないデバイスだが。

☆試写は無い。正確に言うと試写したがボケボケだから使えなかった。理由は後玉を裏返しに組むミスをしていたから(笑)。 もちろん即直したが、この先はスキモノ屋氏にバトンタッチしよう。

 実は、試写中にスタックした。なんとスプロケットの筒部が割れて絡んでいた。内部なので強度のみ必要だから、瞬間接着剤を 割れ目に流し込み、根元を黒い縫い糸で数回巻いてそれにも接着剤を染み込ませた。まるで安い釣竿の補修だが糸を巻いて 接着剤を染み込ませれば非常に強くなる。ということで、しっかり復活したのであった。飛んでけ博多へ!!!


 Fercaのたくさんの仲間に囲まれて元気で過ごせよ!>フジカドライブ

July 2013

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