CANON F-1
キヤノンF-1、言うまでも無く70年代を代表する35o一眼レフの一方の雄である。ニコンFに全ての点で勝るものをと
キヤノンが全力投球した名機と言って良いだろう。
これはその中でも2000-3000台限定で作られたと言うオリーブドラブ、国防色のモデルだ。プー博士が使ってみたい人と
誘いがあったので乗ってみた。
ファインダー(ペンタプリズム)にちょっと見えにくいところがあるだけで完動のものなので特にレストアなどなし。
スペックについてもここをご覧になる人には良く承知だと思うので、何より使い心地を知りたくて持ち出した。
《試写》
最初の5カットは期限切れセンチュリアでのテスト、最後はDNP200にて(レンズはFD50o 1:1.4)
レンズ交換ができる一眼レフを画質などで評価するのはあまり良い方法ではないが、専用FDレンズの穏やかで
軟調だが、明るくても暗くてもきちんと描写する性質を再認識した。色はどうにでもなるネガカラーだから参考まで。
☆キヤノンF1をどう評価するか難しい。デザイン、操作性、機能ともその時代としての一流で、正しく扱えば確実に写し
撮る力を今も保っている。今も市場に多くのレンズや使える部品があり、フイルム・マニュアル操作のカメラとしては
文句無いだろう。
「なぜか燃えない」のである。「欠点は無いが個性を感じられない」と言い換えても良いだろう。初めてニコンFを自分の
物にしたときのようなどきどきした感じが無い。使いにくいシャッターボタン、戦艦のごとく無骨で使いにくいフォトミック
ファインダー、定価から全く値引かれないレンズ・・・それでもニコンFは私の宝だった。キヤノンにはそういうときめき
を感じられないのだ。出会うタイミングが遅すぎたのかもしれない。
☆間違いなく良いカメラですが私には縁が無いようです。続きはおとにゃんさんに任せます。
ありがとうございました。>プー博士
Ocober 2013