OLYMPUS PEN D3
フォレスターさんから依頼されたシリーズ。第二弾はペンのD3
不具合は巻上げ関係(巻き止めせず・シャッター不調)、露出計など。とにかく錆が多くてコンディションが悪い。ネジに
傷があり、錆だらけだ。しかも誰かが既に開けたらしい傷もある。
露出計は下から電源用の配線があり、半田を外すと面倒なのでずらして点検
ペンシリーズの巻上げ・シャッターセットはほぼ共通仕様(Fを除く)。矢印のバネが外れていた。これが巻上げが完了
すると元の位置に戻ってシャッター側でロック、レリーズでロック解除になる
バネは直した。シャッターは切れるようになったが巻き止めが効かない。巻上げ止めは手動でおよそで止めれば
何とかなりそうなので深追いは止めた。このカメラの鏡筒周りにはレストア初期に苦労したので、触りたくない
露出計の電池は巻上げ部にある。清掃してみたが導通なし。Cdsが死んでいるか、メーターコイルが切れている可能性が高い。
単体露出計でそれ程あてになるものでは無いから触らないことにした。
中途半端だがここでレストアをあきらめた。一先ず撮影可能だから結果を出そう。ただし、外観は徹底的に錆を落とし、
ディスプレイには耐えられるレベルにした。
《試写》
プレストにて急ぎ写してみた。巻き上げてかちっと来たところで止めればほとんど問題なく使えた。
あいにくの雨で絞りが開け気味ではあるが、どうも遠景はピリッとこない。一枚目は無限設定だが、ピンもコントラストも
甘い。ペンは3メートルで使うべしという見本のような結果になった。
☆使いやすいパッケージングとしてペンは良くできている。しかし、色を使えないモノクロでは過去のものという感がした。
まあ以前のテストでも同様だったから、ペン全般の特徴なんだろう。晴れの日にネガカラーを絞り込んで、近距離中心に
使うのが御作法か。
☆形はすっきりきれいだからディスプレイにしてください>フォレスターさん
July 2015