Yashecafles AU



 kazさんのもの。特に不具合はないが、清掃と給油のため開いたところ。実にシンプルなメカニズムだ。セットレバーは小さく上に、 レリーズレバーは下と言うのがヤシカに多い。構造がコンパータイプではなく、プロンター系だからか。

 ヤシカの二眼レフは非常に細かくバリエーションがあり、型式を特定しにくいが、これは比較的初期のものと判断した。 スペック的にはそれほど違いがないが、レンズやシャッター、各部の意匠などは何度も変更されている。基本的な形はローライコードで、 赤窓からセミオートローディング、シャッターのスペックアップなどを経て、ヤシカマット124Gまで続いた。

 ライバルのリコーフレックスは板金細工とテイクとビューレンズを逆ネジヘリコイドで直結して、簡単安価を武器にしたが、 ヤシカフレックスはダイカストでしっかりしたボディーだから、本来のライバルはリコーフレックスダイヤのシリーズがふさわしい。 いずれも信州に拠点を持ち、同郷の精密企業として競い合っていた。その競い合いが機能のアップに貢献したのだろう。



 YASHIMAR 80mm 3.5。ヤシノンを名乗る前のもの。











《試写》

試写はフォルテのパン100にて









 絞りによって大分変わる。開くとちょっとフレアっぽく甘い描写、絞ると引き締まってくる。少し昔の平均的タイプ 号数紙なら2号か3号か、被写体で使い分けると良いだろう。

☆リコーフレックスの対抗馬で、どんどん改良したから実用的だ。結果が予測できる。ピカイチではないが平均的で裏切らない 素直な性格は後の35ミリ用ヤシノンの系譜を感じる。おそらくリバーサルで絞り効果を考慮して写すと良いだろう。

☆ちょっとノスタルジックな味ですね>kazさん


MAY 2016


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