POLAROID Model 120 (45改)
大分前のこと、プー博士から頂いたポラロイド120の4×5改造機。
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ポラロイド120(1961年発売) - ポラロイド110Aの日本版でヤシカが生産した。レンズはヤシカ製3群4枚ヤシノン
127mmF4.7。シャッターはセイコーシャSLV、B、1?1/500秒。1960年に発売されていたISO3000と超高感度のタイプ47フィルム
に対応するためシャッター羽根が二重になっており、また最小絞りはF90(カメラペディアより引用)
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ポラロイド(富士の同等品も含む)は多くのサイズが消え、このカメラのものもほぼ消えた。優れたシステムだが
使い道は限られる。普通のフイルムカメラに改装して使うのがベストだ。
これは「ピンがまともに来ない」ということでプー博士が放出したもの。バックを変えただけでピントが来ないとは
どうしたのだろう。先ずはピントグラスで実態を見る。
いつもの撮影場所、田子の浦港公園へ。ここなら遠いところと近いところを座ったまま屋根の下から自由に狙える。ピントを
見るのに最適だ。
このノブを回転させるとレールが前後する。レンズボードを所定位置まで引き出して固定する。距離計はそれに合わせて
二重像が移動して連動し合焦する仕組み。
矢印の先のパーツがフロントを無限遠で止めるストッパー。この位置はフイルムバックによって位置が後にずれるはず。
しかし、無限位置からレールをある程度繰り出さないと無限が来ない。つまり、「フイルム位置はセットバックではなく
前進している」と判明。
ストッパーの固定ネジを外し、レンズボードの正しい位置を探り、そこにストッパーを固定して調整完了。
ヤシカが作ったので乗せているのはヤシノン127o、4×5をしっかりカバーし、確実な描写と評価されている富岡製
バックは6シートを連続して写せるチェンジャー(通称、ガチャガチャ)に対応した構造
専用フラッシュ付き。力は弱いがレフ代わりの用途にぴったりで、ポートレートなどに有効
《試写》
KODAK TMY320にて実施
一部の周辺に写りこんでいるのは、本来の画面外にフイルムのカウントなど。これで正確に分類できる。三枚目は
開放最接近、逆光でコントラストが低いと言う最悪の環境だがピント位置など問題ない。4枚目はパンフォーカス実験。
傾いているのは私の至らなさによる。(ファインダーでは水平が判りにくい)
☆このレンズは何本も使っているが、本来のカメラで使うのは初めてだ。いつもながらしっかりしっとりした描写だ。
金属でずっしり重いが、おかげで手ブレはしにくい。中判以上のマニュアルカメラに慣れた人には気軽に大画面が
得られる。ファインダーやシャッターのレリーズシステムなどが改造されているので、これで全体を語るのは慎むが
良いカメラだ。
☆使えました。良いカメラです>プー博士
August 2016