MINOLTA 16MG-S



 いつの間にか手元に来ていて、試写も報告も忘れていたカメラの一つ、MINOLTA 16MG-S 12×17oとこの手の カメラとしては最も大きいフォーマットである。

(! このカメラはnoBuさんから拝領したものでした。ボケていて失礼しました。)

 120フイルムから127を切り出すとほぼ16oカメラ用のフイルムが切り出せる。従って、最近は時々自家消費している。 これはカウンターが動かない以外は問題なさそうなので、そのままテストすることにした。このサイズのカメラを 分解するのはとてもじゃないが目がついていかない。



 ロッコール20o2.8と立派なレンズがついている。固定焦点で1.5m用のレンズがスライドで出てくる。





 Cds露出計がついていて、1/30-1/500秒のシャッター優先EEになっている。予備テストではちょっと露出計が振れすぎ、 1-2段のアンダーになるので、1段設定を下げてみた。そろそろCdsが寿命のようだ。完全にマニュアル露出が出来るから 露出計無しでも問題は無い。





 三脚ネジあり。ここにストラップをつけられる。



 シンクロ接点と、専用フラッシュの接続部



 組立式カートリッジはミノルタ16o共通で、黄色のところに電池が入る。

《試写》

 アクロスにて







 三、四枚目は1.5mレンズを入れた。ここまででそこそこ写るようなので、大きくスキャンして見た



 露出がまだアンダー気味だった以外に問題なし。フイルムサイズと固定焦点を考えれば立派なものだ。

☆16oのミノルタは固定焦点だが、深度的にはほとんど問題が無い。近距離は接写レンズが有効になるので1メートル程度は 使えそうだ。今回は露出不足気味だったが、EEで使えるのは巻いてシャッターを押すだけだからこのカメラの用途から 考えれば便利だ。無限遠がそこそこ写るから頼もしい。完成度の高いシステムだと感じる。

 120から切り出したフイルムを詰めると40カットくらいは十分使える。あらためてこの小さなフイルムでこれだけ写ると 楽しい。


June 2017


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