SAWYERS Viewmaster
1950−60年代、アメリカではスライドをプロジェクターで見るのが流行った。127の44カメラは
その流れのものだ。また、ステレオ写真も良く使われた。各社からそれぞれの方式と専用のビュアーや
台紙が出ていた。
これはその中で135フイルムを1/4で利用するタイプで、往時には相当売れたようだ。
ステレオ写真なので同時に目と似た間隔(視差)で左右二枚の写真が必要である。このカメラでは短いレンズで
記録するが、間に2枚入るので、ビュアーでは飛び超えて見られるように専用台紙に固定するようだ。
前の切り替えノブはA位置。フイルムは下の段に記録され、右に送られる。
切り替えノブの回転中。レンズは上に移動
切り替えノブはB位置。フイルムは左に送られ、所定枚数の撮影後、数回空写しすると巻き戻されている。
従って、このカメラには巻き戻しは一切ない。ただし、巻き上げはAで左周り、Bで右周りに巻く。
使い方は下にしっかり書かれている
《試写》
富士・業務用400にて実施
本来は専用ビュアーで見るべきだが、出来る人は交差方などでステレオに見えるはず。
☆ビュアーでの拡大を前提に、必要最低限のフイルム面積だが、意外にちゃんとしている。もちろん固定焦点なので
遠景は弱いが、近距離の人物などはしっかり写るだろう。
アメリカには多くのステレオカメラが存在した。それらの中では、比較的小型で枚数を写せる(36枚用で72カット以上)
のだから立派なものだ。慣れれば操作はわかりやすく、立派な実用機である。
☆結果はそれなりですが面白いです>Sさん
July 2017