YASHICA ELECTRO35 FC



 エレクトロ35FC、左のMCの兄弟カメラだ。



 レンズは共通でシャッターなども同じである。違いはFCが距離計連動、MCは目測のゾーン フォーカスという点だけだが、大きさはだいぶ異なる。重さは少しFCが重い。レンズバレルの太さ の違いは、前玉の周りにFCのみリング(スペーサー?)で大きく見せているから。40mm2.8は同じだ。

 私はこれまでに三台を手に入れたが、動いたのはこの一台で、後の二台はシャッター がまともに動作しない。なぜか故障率が高いらしいのも人気がない理由か。



 水銀電池仕様なので、LR44で代用する。真ん中にアルミホイルを入れて、遮光紙で巻いた。 これで数秒はホールドするので、暗いところでもフラッシュなしで写せるのがこのシリーズの 共通項。固定さえしっかりすればローソク一本で写るというのは誇張ではない。













《試写》

 ブレストにて実施









 明るいところは11暗めは4を使ってみた。露出は揃っていて問題なし。逆光は針押さえ式では 無いので、そのまま補正しなかったが暗めながらしっかりしていた。4枚目は最短で写してみた。

☆なかなか良い結果が出た。MCと同じレンズだが違う使い勝手だ。明るいところはゾーンで 切り、近接では距離計が生きる。また、大きさは適切で手ブレの不安が少ない。 その辺りにこのカメラの存在意義を感じた。さすがヤシノンDX、意外なほど良いカメラである。


September 2017

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