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KONICA Konilette 35
コニレット35は以前に報告したコニカスナップの輸出タイプで、名前以外は全て同一ということだ。
今回はコニ化の怪人、森羅氏からお借りし、検証させていただけたので報告する。
森羅氏のコニ化の凄まじい研究にについては、主催されるこちらの@wikiサイトで見られる。
ヘリコイドが硬いところがあるので分解。前玉回転式なので印をつけ、外してみる。この辺ではスナップと特に違いなし。シャッターには給油。
この構造も同じだ。リコーの簡易型と似た構造で、低速は少なくバルブの次は1/25秒から。ネバネバのグリスを全て洗い、シリコングリスを与えて
しばらく動かしたら滑らかになった。元々ダブルストロークだから、巻き上げは軽くて当然。まあ本来程度にはなったと思う。
この間はスナップと同じなので記録していない。前玉回転ヘリコイドの扱いにくさも同様だった。
巻上げ部に注油したいのと枚数カウンターの動きが悪いので軍艦部を開ける。スナップでは開かなかったが今回は何とか外れた。
矢印部分のファインダーの対物窓の周りに付けられている黒い紙が外れにくい元凶と判明。軍艦部内側にさび付いて引っかかっていたのだ。
材質と使い方が悪いということ。
カウンターは矢印の先にあるピンがスプロケットと同軸で、一回転ごとに1クリック分カウンターギアを廻す構造だが、これが曲がっていて
しっかり廻していなかったと判明。曲がりを直して処置よし。
軍艦部の部品点数は少ない。整備はこれだけだったが、実は印をつけたのになぜかピントがずれていて、改めてピントグラスで
合わせ直した。特に特殊な作業ではないので記録していない。
コニター、ヘキサノンの陰に隠れているが、ボルタのコニレット用や引き伸ばしレンズにもある。意外に使われているシリーズ。
《試写》
モノクロはKentmere100にて 絞り開放から5.6で
ネガカラーはコダックのColorplus200 調整後なので絞り込んで撮影
モノクロは全くピントが出なかったのを含めると3度短いフイルムを用意して調整した。100のフイルムだが現像を控える前提で25程度
にとし、ほとんどが開放で撮影している。ネガカラーは8-16の間で写している。
☆設定が目測で三枚玉、名前も格下のレットだがなかなかのものだ。十分に結果を期待できる力がある。スナップで感じた片鱗が
はっきりした。
目測入門機というより楽しみながら一枚を拾う、そんなカメラだ。機能的には富士のフジペット35などと同等と見られる。
いずれも操作が簡易なだけで、しっかり写せばしっかり結果が出る極めて真面目な製品だ。使って見て、日本らしいもの造りを感じた。
☆納得できました、ありがとうございます>森羅さん
March 2020