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KARDON Signal Corps camera カ−ドン通信隊カメラ
森羅氏からケンタックス君への旅の途中で我が家に立ち寄ったカードン、アメリカのバルナックライカコピー機。
ロシア系移民のピーター・カードンは第二次大戦で供給が止まったライカを代替すべく、バルナックライカのVaを基本に製作した。
ただし、自社で設計しなおして製品が出来上がったのは1945年で、アメリカ軍は契約を打ち切ったので、生産されたのは少数(諸説あり)
と不遇なカメラである。民間に売られたのは1950年代初頭の数年のみ。
今回はひたすら写す。ケンタックス君に治す楽しみがあるから、私は一切内部に障らない。
コダックのエクター47mm.2.0がセットであった。
レンズはもう45度ほど廻さないと止まらないが、本来は前から見て11時もしくは7時の位置に止まる仕様の様だ。位置ズレは3本のイモネジで
直せそうだ。距離計は大幅にずれているので全て目測で写す。
《試写》
100のフイルムを使いたかったのでケントメアを選んだ
シャッター幕に経年劣化によると思われる光漏れがあった。時代的にありうると考え。一枚写したら直ぐにもう一枚を写す方法で対処した。
二枚目を写したら直ぐ巻き上げれば影響は最小限になる。それでも多少のスポッティングはしている。
光漏れが顕著で使えなかったコマ。それでも何とか評価できる程度のコマが複数あって何とか目的達成
☆数多あるバルナック来夏コピーだが、この機種は始めて見た。アメリカ政府が開発を支援しただけあって、きちんとした造りで安っぽさが
無い。しっかりした高級感がある。きちんと整備したらしっかり働くのは間違いに無い。今回は指標便りの目測撮影だが、きちんとピントが来ていた。
何よりの特徴はこのエクターで、非常にきちんとした画面は絞り開放まで続く。それでいてコントラストは輝度の下から上まで揃っていて
どの明るさにも偏った強調はない。軍用だが、花や人を写してもちゃんと伝わる絵が望める。本体はもちろんだが、珍しく欲しくなる良いレンズだ。
後は任せた、ベストコンディションにして>KENTAX
May 2020