目から鱗が・・・ハイマチックSD

《MINOLTA HIMATIC SD》




どこといって特徴があるわけではない。むしろ野暮ったい部類の外観だ。ストロボがつかないが、直す気は無い 、オークションの入札で、朦朧とした頭で違う機種に入札してしまった。1000円なり、損したと思っていた。

お盆休みの写真三昧で、「ついでに」写してみた。

とんでもない誤解をしていたのに気づいた。すごく良い。ビュッカーさんが「なかなか良く写りますよ」と 教えてくれていたが、半信半疑だったのだが、これはすごい。


【試写というより作品集】





夕立が近く、空が不気味な色をしていた。あるホームセンターの駐車場にて。



ますます空は暗くなって行く。煙突の煙が妙に白い。



ついに降って来た。窓の水滴が見えるだろうか。



時計草。0.9mでもピントびっしり。



お隣さんの愛車。トーンが良い。



お盆の迎え火。炎の描写が美しい。



誰も通らない産業道路。お盆は休みか。



岳鉄と工場。妙にきれいだ。



公害紛争の原点、「チップ置き場」かつてここでガードマンと追いかけっこをした。



フルカット。コマが揃っていて露出計の正確さがわかる。最後の写真のみ逆光補正をしたので 明るさが異なる。それ以外はすべてスキャン画像そのまま。

このカメラは良いです。恐れ入りました。>ビュッカーさん(私の師匠)


MAMIYAFLEX C レンズ交換式二眼レフ
マミヤは変なカメラが多い。これはその代表で、二眼レフなのにレンズ交換可能だ。一度に 上下のレンズを交換するのだが、合理的なワンレバー式で、簡単に交換できる。



180o望遠付きで手に入れたがすごいことになっている。貼り皮が一切無い。なんとも惨めだ。 レンズはカビだらけてまともになるかわからない。先ずは型を取って皮を全面的に張る。



外した外装。この全てに皮を貼らなければならない。



カバーをはがした右側面。巻きあけや繰り出しなどいろいろついている



左には何も無い。



右は型紙。糊で貼って形をとる。中央は方に合わせて切った皮。言うのは簡単だか、切るのは大変だ。 穴のあいた部分はポンチで抜き、その他の切り込みは現物あわせにした。皮は母のカバンから拝借した。 感触が良いので多少弱いのには目をつぶった。



ファインダーの蓋に皮を貼っているところ。



皮が張りあがったのでなかなか精悍な面構えになった。



後から仲間のすずきさんのおかげで入手したジャンクの65ミリ。シャッターが動かない。



レンズを外してシャッターを見ると完全に固着している。ガソリンとピンセットで何とか動いた。 後は徹底的に油をふき取れば一件落着、しっかり動くようになった。渋った動きはまったく無い。



65ミリをつけたところ。これなら良さそうだ。各部を清掃し、少量のオイルをつけてレストア完了。

【作例】

後日(2006/8)もう一台手に入った。これのレストアは下記にあり。

れんずまにあさんからのマミヤC


KONICA AUTO S2 三台から二台作る


ジャンクのコニカオートS2、巻き上げレバーがない。距離計のレンズとハーフミラーが無い。
掲示板でぼやいたら、hotty さんから提案があった。ジャンク二台持っているので、それで直してはどうかと。 もちろんありがたい申し出なので、即引き受けた。



まともなレンズをジャンクから外し、多少大きいのでダイヤモンド砥石ですり合わせて一応まともになった。



移植した距離計の調整をした。右のドライバーは上下、手前左右の像の調整ポイントだ。



念のためCdsの抵抗値を測ってみた。特に問題なし。旧型はしっかりしたアルミ製、新型はペラペラの プラスチック。まったく同じ外観だか、質感はずっと違う。



シャッターリングが引っかかるのと、粘りがあり、清掃して給油したら完調になった。
巻き上げ部や低部のメカにも給油したら巻き上げやシャッターが軽くなった。

その他清掃してめでたく二台完成、ただし一台はオート不良だが、完全なマニュアル可能なので問題なく 私がそれを使うことにして、二台まとめてモノクロとカラーで試写、大丈夫なので一台をhottyさんに 送った。彼も近日試写の報告をされる。乞うご期待!

【作例】コニカオートS2



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