外観も程度も良いのだが、電池ボックスの蓋が無いだけで、数ヶ月探すことになった。ジャンクから
撮ることができたので、レストアとはいえないが、救出ではあるだろう。
質感の良いすっきりしたカメラ。オートのみで、上部には回転型のフラッシュバルブソケットがある。
かつてのミニバルブが4個一体になったものを差し込むと、巻き上げ連動で写せる。もちろんこのバルブは
今は売っていない。
【試写】
場所は富士市の広見公園。陶芸教室はその中なので、手軽な試写スポットだ。
ポストの色がそれらしい。
定番の超逆光。この描写なら文句なし。
文句のつけようが無い発色と描写だ。
友人が作った埴輪。古びてなかなかいい味になってきた。
製紙の機械らしい。
これは良い。ピントも発色も申し分ない。さすがヘキサノンだ。外国の一流レンズに負けない
と感じる。コニカのレンズは総じて穏やかだがしっかり描写するので好きだ。
《YASHICA MINIMATIC》
ヤシカの典型的EEカメラ、これにもマニュアルはない。ボロボロで私のところに来た。
皮ははがれて見る影も無い。
メーターのように見えるが感度設定ダイヤルだ。
軍艦部を開け、清掃する。
シャッター清掃のため、前球も外した。少し粘っていただけで、すぐ復活した。
清掃完了、前出のコニカ・エレクトロンといっしょに試写したが、一部露出アンダーがあったので
まともなカットから選んだ。
【試写】
描写は悪くない。露出計が不安定で、何枚か大アンダーだった。
以前レストアしたものの作例。友人のカメラで頼まれて直したが、
彼が撮った写真を作例として掲載する。撮影者ではないので細かいところはわからないが、なかなか良い描写で
友人にも喜んでもらえた。
さすがロッコール、目測ながらしっかり描写している。多少フレアーがあるのはレンズの汚れか内面反射
だろう。気にならないレベルで、持ち主は気にしていない。これなら納得だ。