FUJIKA G690>


フジカG690は観光地でよく見た。集合写真を営業する人か使っていたのだ。または、カメラ店のウインドウ に「見本」みたいにペンタックス67と並んでいる。でかさで他を圧倒しているが、所詮距離形式だから たいした事はないと思っていた。
HIROさんからとても安く譲ってもらった。なんでも古道具屋に不動でぽつんとしていたので可愛そうだと 救出してくれたとの事である。途中までレストアしたのを横取りしたわけだ。HIROさんありがとう。

レストアは従って、あまりない。シャッターの粘りは前球がどうしても外れないので、後ろから。



もう一つが遮光幕が開閉しにくいことである。これは長い間巻き上げたままにされていたので、劣化しているせい だとわかった。すべりを良くする位しか対応できないが、レンズ交換しないので、実害はない。



内部の様子。さすがに高級機、距離計の作りはすばらしい。各部を清掃し、注油した。



わくわくしながら試写に出る事にした。ただし、この重いカメラを凶器にしないことと、カールおじさんに 見えないよう服装にも注意した。RとSの切り替えなど間違えないのは当然、そんなドジはしない。(この項はJFC会限定)

《試写》

例によって田子浦港である。快晴で船が多く、絶好のシチュエーション。まずはモノクロで一本撮った。


文句ない描写だ。拡大すると対岸の建物にある文字は完全に見える。さすがの解像度だ。



建物(ロゼシアターとか言う)の通路。反射を撮ってみたが、井田さんの様には行かない、下手だ。



これは完全なテスト撮影。500分の1 f22 でもオーバーなので濃く焼いた。結果としてねフレアーがなく 暗部のディテールもしっかりあると確認、次は色テストだ。

ここからはRDPVの作品。さて結果は如何に











さすがの69判、さすがのフジノン。一部赤っぽいのは露出をアンダーにし過ぎたのと、スカイライトフィルター を外し忘れたせいだ。しかし、そんなことなど物ともしない画質でびっくりした。ごく細かいところまで きちっとしているのに決してくどくならない。写しやすく、手ぶれしにくい。これなら集合写真で使うわけだ。
最後のカットは太陽をまともに入れる恒例のフレアーチェック、こういうのが撮れなければカメラとしては 半人前だと思う。



というわけで、私のメインカメラに決定、広角レンズを探すことにした。どこかにないかなあ?
後でHIROAさんから赤味がかかる場合は半絞りオーバーでというアドバイスあり、納得した。

HIROAさん、亜哉さん、おっしゃるとおりの威力に感激しています。ここからは写真の質で勝負ですね!

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