K.W. Patent Etui
非常にコンパクトなことで有名な、カメラベルク社のパテントエチュイ(発音不詳)だが、69判用のレンズやバックの無い抜け殻である。せっかくのボディーがもったいないので、蛇腹を補修し、以前に試写したが、光漏れが止まらないドリナUのレンズをつけてみることにした。
大きく見えるかもしれないが、実態はとてもコンパクト。たためば35o距離計機と同等の体積質量である。
ドリナUのレンズはラジオナーF2.9の50oである。いくらなんでも69判は無理なので、ラーダのバックに645のマスクを入れて使ってみることにした。
この時代のカメラは距離計機も元のレンズ周りはスプリングカメラのものを流用したものが多いので、デザイン的にもまったく違和感が無い。パテントエチュイにはラジオナーをつけたものもあり、その点でもおかしな組み合わせではないだろう。コックしないでひらくタイムを持つので、ピントグラスで扱うのに便利である。撮影は臨時のマークによる目測と、ピントグラスを併用してみた。ファインダーは645にあわせて、写るんですから拝借した。写す範囲についてはトリミングが前提なのでほとんど問題ない。
このカメラはドリナを完全に直してレンズを返却し、改めて100ミリ前後の手持ちの玉をつける予定だ。せっかくの69がもったいないというのが最大の理由である。
ドリナUとパテントエチュイとしての作例へ
Konica Auto-S
コニカのオート露出カメラである。外付けのCds露出計を持ち、伝統のヘキサノンはお約束どおりの構成だ。
ずいぶん前に手に入れていたのだが、まったく忘れていた。先日けーくんがこのカメラを探していると聞き、思い出した。そこで一本だけ試写して、彼にプレゼントしたのだ。
カメラとしてはオーソドックスなもので、フードが内蔵されているのは便利だし、内面反射の防止がされているので有効である。持ちやすい大きさと重さなので操作感は良い。レンズはつきのS2のスタンダードと同じものだろう、きれいなコーティングである。
間抜けなことに、カメラの写真を撮らずに送ってしまったので、これらはけーくんの撮影したものである。けーくんお手数をおかけしました、ありがとう。
レンズやシャッターの問題は無いが、露出計は極めていい加減な動きである。ほとんど単体露出計なので、適当に直すことが出来るが、私は単体露出計を常に持ち歩くのでまったく問題ない、よってレストアはけーくんに任せることにした。
試写へのリンク
下の方にあります。